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【学術書Ⅱ-報い-】『血に染まって・山岡凛』背景物語【デッドバイデイライト】

こんにちわ、のんです!!

本日はアーカイブコレクション2
『血に染まって・山岡凛』
のストーリーをご紹介していきたいと思います。

凜ちゃんの壮絶な学生時代が描かれています。
凜の中に眠っていた山岡の血が目覚める瞬間…

ごゆっくりお読み頂ければと思います。

【学術書Ⅱ-報い-】『血に染まって・山岡凛』背景物語【デッドバイデイライト】


【Dead by Daylight】「山岡凛」アーカイブ/ショートムービー

記憶 5100

凛は学校の終わりを恐れて机に座っている。

中学校が楽しいからでも、先生のことを尊敬しているからでもなく、

剣道を学ばされるのが嫌だから。

だが父がそれを要求する。

父は凛に剣の道を実践するよう命令する。

実践だけではない。

卓越。

凛は山岡家の一員だ。

山岡家には誇るべき遺産がある。

侍の遺産。

父は凛にこれを毎日教え、そして子どもたちは毎日をからかい馬鹿にする。

道場に来るなと。

竹刀ではなくほうきを持てと。

凛は彼らを無視し、最大限努力する。

彼女が剣の道で上達すれば、父の機嫌も良くなるかもしない。

最近父は彼らしくない。

苛ついている。

短気。

直情的。

凛にも、母にも、どうすることもできない。

父はとても物静かになり、独り言が増えた。

父に何が起きているのか凛にはわからない。

だが父が苦しんでいるのは知っているし、父をさらに苦しませるのは嫌だ。

家族がすべて。

いつか刀を持つのも嫌にはならないかもしれない。

むしろそれを楽しめるのかもしれない。

記憶 5101

胴着の重さで凛の骨がきしみを上げ、崩れそうになる。

凛は竹刀を対戦相手に向ける。

さっさと終わらせよう。

早く終わらせてよ。

相手は凛を侮辱する。

彼は、更衣室に割れた窓があって誰かが怪我をする前に凛が片付けろと命令する。

山岡清掃員。

彼は笑う。

彼は凛をネタに清掃員ジョークをもう1つ言う。

凛の顔が急に熱を帯びる。

竹刀を彼の喉から体まで突き立てたい。

竹と破片が腹を貫いた状態で、あいつがどう笑うのか見てやろう。

破片が喉を切り裂く?

そんな考え、どこから来た?

こんなことを考えるのは自分らしくない。

竹刀を構えると体の中に奇妙な感覚を覚える。

こんな感覚は今まで感じたことがない。

まるで...まるで心の中で能が目覚めたような。

凛はニヤニヤと笑う対戦相手を見つめる。

考えるより、 速く、凛は飛び出し、相手の頭を打ち据える。

皆が彼を笑う。

彼の頭は敗北と屈 辱が混じり合い項垂れている。

少年は信じられないように、大きく見開かれた目で凛を見つめる。

彼は瞬きする。

君も山岡一族なんだな。

凛は認めたくなかったが、

だが...

勝つのはいい気分だった。

違う。

勝つのではない。

相手を叩きのめす。

他の人間を叩きのめす。

他の人間を叩きのめす?

どうしてこんなことを考える?私はこんな風に考える人間ではない。

だが、確かに自分がそう考えたのだ。

記憶 5102

何が起きたのか凛は理解できない。

目の前の少年と戦う力を凛にもたらしたのが、 何なのか。

彼はもう笑っていない。

彼は凛を睨みつけている。

凛は彼を倒した。

一度ではなく。

二度ではなく。

三度も。

少年たちは口を開けて凛を見続けている。

山岡清掃員の中で、何かが変わり始めている。

少年たちは気づいている。

凛は気づいている。

凛は、心の中で目覚めつつある龍を感じている。

剣士として...

兵士として...

山岡一族として存在することに近い感覚...

そしてその感覚は心地よい...

尊敬を受けるのが....

認められるのが。

凛は一瞬、自分が偉大な山岡練次郎とその息子崋山の側に立っているのを想像する。

心の中で何かが動き、龍が蠢く…

そして龍...

彼女は気づく...

滾る山岡家の血が目覚めているのだ。

 

記憶 5103

山岡清掃員!運が良かったな!

その運がまだ尽きていないか、試してみようぜ!

少年たちが凛に近寄る。

罵りながら。

冷やかしながら。

叫びながら。

凛は逃げたいが、隙がない。

凛は謝ろうと考えるが、心の中の目覚めた龍がそれを許さない。

凛は悪いことは何もしていない。

凛には謝る理由がない。

凛はするべきことをようやくしただけなのに、

少年たちは凛がズルをしたとして近寄る...

まるで凛を助けた龍が見えたかのように。

凛は恐れた。

龍はどこ?

祖先の魂はどこ?

凛は手を上げ、いじめっ子たちにやめるように懇願する。

仕返ししてやる!

バカにしやがって!

一瞬二人の少年の間に隙間が見える。

躊躇う暇はない、行動するのみ。

凛は間を駆け抜け、怒れる少年たちの一団に追われながら、校庭を横切る。

凛はゴミ箱の影に素早く身を潜めると、その横を駆け抜けていく少年たちを見る。

一人立ち止まる...

ゴミ箱に向かう...

目が細まる。

凛は息を潜める。

心臓の音が頭の中で響く。

なぜ隠れる!?

あの蛆虫どもよりずっと強いのに!立ち上がれ

そしてお前の姿をあいつらに見せつけろ!

だが凛は隠れたまま。

凛は隠れ、 目覚めた龍が眠りに戻るのを願う。

記憶 5101

凛は隠れ場所から出て、長い帰路につく。

心の中の龍は隠れたことを叱る。

凛はいじめっ子たちよりも強いと。

いじめや嫌がらせに萎縮してはならないと。

凛は何をすればよかったのか、どう考えればよいのかわからない。

向き合うべきだったのかもしれない。

立ち向かうべきだったのかもしれない。

奴らを打ちのめして、手足を引きちぎるべきだったのかもしれない。

手足を引きちぎる?

何を考えているんだ?

どこからこんな考えが来た?

引きちぎる?

なんて残酷な考えなんだ。

だが凛が自分の疑問に答える前に、声が聞こえてくる。

聞こえてきたのは...

いじめっ子が冷やかしたり侮辱したりする声。

凛は振り返らない。凛は逃げない。

凛は逃げない、なぜなら次に起こることは予想しているし気にしないから。

凛の中の龍が何も問題はない、と告げる。

少年たちは凛にゴミを投げる。

山岡清掃員!

山岡清掃員!

山岡清掃員!

次に何が来るかはわかっている。

かつての侍のように、心の眼で見える。

少年たちは凛を押し倒すだろう。

囲むだろう。

殴り、蹴るだろう。

だが今回は、痛みに屈したりはしない。

恐怖で麻痺したりなどしない。

恐怖と苦痛を龍の糧とするのだ。

今日、いじめっ子たちは爪と牙を味わうだろう...

彼女の怒りを...

そして心に刻むのだ...

凛は山岡一族であると!

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