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【DbD】オブザーバーの記憶(物語)を覗いてみよう『学術書Ⅵ』【デッドバイデイライト】

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学術書Ⅵレベル4をクリアすると解放される、オブザーバーの物語になります。スキマ時間にお読みいただければと思います。

 

こんにちわ。きまぐれ(@kimagure_DbD)です。
当ブログでは、DbD(デッドバイデイライト)に関する情報をお届けしています。初心者さん・中級者さん向けに分かりやすい解説を心掛けております。どうぞよろしくお願いいたします。(※総プレイ時間約3000時間程度の若輩者です)

 

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のん

こんにちわ。のんです。
本日は学術書Ⅵレベル4で解放される【オブザーバー】の物語のご紹介になります。

ブックマーク(お気に入り)お願いします。

 

 

 

【DbD】オブザーバーの記憶(物語)を覗いてみよう

失われたものを探し求めて

アーカス02

過去にいた未知の住人達の走り書きやメモに目を通している。そして少なくともそれを整理すべきだと気づいた。これらのメモを読むと、“未知”(我ながら上手く表現したものだと思うの声がいくつか読み取れる。私のようにエンティティと固着してしまい、そして私のように霧に刻まれた記憶を経験する能力を持つ者達の声だ。私自身の走り書きも含め、可能な限り合理的な数字を付けていこう。"間のメモ”とでも呼ぼうか。ただの"間"でもいいかもしれない。

 

私が実際にどれだけの時間をここで過ごしたのかをまとめたいと考えている。私は、半壊している未知の住人の日記の中から、最初の手記を見つけたかもしれない。いくらでもある時間を潰す方法を決めるのに苦労したようだ。しかし、たった一つ、そして最も恋しかったものはやはり手に入らなかったようだ。

 

私が最も恋しいもの一一友情、交際。

 

父と共にウィスキーを飲み、古の時が空を流れるのを見つめたり、芸術、音楽、冗談、物語などに関する心温まる会話を友人としたり。今私の手元に「あるのは、他者の記憶のみ。幾度も失われた、記憶の欠けたものについて思い起」こさせる、使い古しの体験だ。

闇。未知の囚われ人達。

この塔で以前の住人が書き残した日記を無数に発見した。“住人”とは適切な言葉ではないかもしれない。"囚人"の方が相応しいだろう。

 

多種多様な日記の中から読み取れた8つか9つの声については、驚くほどの興味と意欲で読み進めてしまった。何人かの未知の囚人達は、好みのビールやウィスキー、そして怪談を好むことが私と共通していたのだ。他の者達は日記ではなく戯言一一私は"馬鹿げたメモ"と呼んでいるが――を書き連ねている狂人だ。奇妙な空想や、観察した場所や人物の終わりのない矛盾、それが意識的または無意識的に表現されている。

 

"馬鹿げたメモ"は知的でない戯言で始まる傾向にあり、私が見たものや読んだものとは大きく異なる。狂気に突き動かされた者が書き残したのか、この世界を説明する意欲を削ごうとしているかのように感じるものだ。

 

地下の暗い部屋では、このようなメモと一緒にイラストや生存者の陳述、警察の記録、そして幾千もの短い物語を見つけた。これらは積み重ねられ火を点けられたが、素早くなんらかの悪臭を放ち、腐敗したヘドロで消し止められたようだ。私は部屋を片付け、物語を後日に読み進めるために別々に整理した。現状では、それらを私が“血の小部屋”と呼ぶ場所から取り除く理由は見当たらない。

生存者の陳述。ショーン・ディント。

怪談話のポッドキャストを友人達と聴いていた…エイドリアン・ミア・ティナ…そしてビルだ。誰が解読方法を突き止めたのかは覚えていないが...俺達は、物語がカルト集団だかなんらかの集団に場所の座標を伝える暗号であることに気づいた。

 

他の物語もいくつか暗号を解いて、幽霊がいると信じられている場所の座標を暗号化して伝え合っているという結論に辿り着いた。俺達はそのような超常現象のような馬鹿げたことは信じておらず、酒を飲みながら物語の暗号を解いて、衛星写真の地図でその場所を見るのを楽しんでいた。

 

だがある物語の座標が近く、にあることが判明した時に、俺達は冷やかしでその場所を見に行くことにしたんだ。エイドリアンが車を借りてきて、俺達は廃墟となった精神病院へと向かった。不格好な廃墟しかなかった。だが俺はあの不自然な黒い霧を覚えている。精神病院にいたのは確かだが、別種のもののように感じた。物凄く奇妙だった。

 

その時に見たんだ...悪魔の仮面を付けた巨大な侍が異世界からたった今現れたかのように、俺たちに忍び寄っていたんだ。

 

やつは最初にミアを殺した。正確に何が起こったのかはわからない....俺が見たのは…彼女の頭が落ち、地面を転がっていった。よく覚えていない...俺は無我夢中で霧から逃げ出し、あの悪魔だか化け物だかわからないものは追って来れなかった...何か不可視の力に閉じ込められているようだった。

 

そう時間を置かずに、ハンズという探偵だと主張する男が来て、俺が何を見たかを質問していった。いくつかメモを取っていたが、少し奇妙な男だった。鳴り響くサイレンが聞こえた時にはその姿を消していたんだ。警察が到着した時には霧は晴れていて、そこに残されていたのは…友人たちの亡骸だけだった。そして俺は今ここにいる...そしてあんたはその探偵が誰かは知らないと言い、ポッドキャストの暗号の解き方を聞いてるんだ。でも無理だ。

 

俺はわからないんだ!

 

暗号を解いたのはティナだ。そして彼女はバラバラにされちまったんだ、このクソ野郎どもが!

 

 

血の小部屋。馬鹿げたメモ。皇帝ドワイト。

ハハハ!火曜日はバブルガムのツナだ!紫のローブと黄金の王冠を身に着けた、威厳に満ちたドワイト様が中庭へと降り立ち、下々の者達を優しい言葉とピザでもてなす。王国は歓喜に沸き立つのだ。

 

血の小部屋。地獄の使者。邪悪な瞳。その1。

ハディ・カウルは、湯気が立ち昇りカルダモンとシナモンの香るチャイを持ち上げ、一口喉に流し込んでからステンレスのカップを置いた。彼女は祖先の住んでいた村、モヒの近くの小さなレストランにいる。チャイは彼女の体内を温めた」が、それでも彼女は名状しがたい恐怖に震えた。形のない亡霊のように彼女をり悩ませる。目に見えることだけがすべてではない。夜には言葉にもできないようなことが起きているということを彼女に思い起こさせる。

彼女に思い起こさせる。ハリーは物心が付いた時から、ベェールの向こう側の物が見えたり、聞こえたりしていた。5歳の時にはバケーション中に、両親が消え去ってしまった事もぼんやりと覚えている。ささやき…近づく闇…そしてどういう訳か、別の現実の中にいるような感覚を覚えている。

 

その頃のことは詳細には覚えていないがフランス系カナダ人の夫婦に里子として引き取られたことは覚えている。そしてロア家の息子、ジョーダンと共に育てられたのだ。今ハリーと義兄のジョーダンはインドにいる。叔父のステファンとともにそれなりに成功を収めているweb番組『地獄の使者』の撮影をするためだ。

 

ハディは次元と次元の間の交差を感じ、その感触を得て正しく集中することさえできればそこを探索することもできる。彼女はそれを交信としばしば表現した番組のそのエピソードを見たファンの一人から、新たな機会を提供されたのだ。

 

幸運なことにその謎の講演者は世界中の探索の資金を提供し、超常現象や未解明の行方不明事件で知られる多くの場所へと、義兄及び叔父と共に行けるようになった。ハディはまたチャイを一口飲み、消えた父を思い起こさせる言語を話す村人たちに耳を傾けた。

 

そして唐突に聞き慣れたケベック訛りの声が、他より際立ち彼女の名前を呼ぶのが聞こえた。ほどなくしてステファンがジョーダンと共にレストランへと入ってきた。殺戮の現場を見つけたよとステファンは言うお茶を早く飲んでくれ!出発しよう!ハーディはさっと立ち上がり灼熱の日照りの中へと叔父と義兄を追って行った

 

 

血の小部屋。地獄の使者。邪悪な瞳。その2。

「強盗どもは古い信号発信用の砦の近くの谷で待ち伏せされていたらしい」と、ターバンを巻き顎鬚を蓄えた男は言う。「一体ここで何がしたいんだね。誰もがここには近寄りたがらない。まるで疫病の発生源であるかのようにね。」男は若者二人を狂人であるかのように見つめる。「叔父さんと同じようにホテルに戻るべきだったんじゃないか。ここにあるのは視線だけだ。今も多分俺たちは監視されている。」

 

ハディとジョーダンはその問いに答えたくなかった。そして叔父には探検する度胸がなくプロデューサー的な立場であり、また過去10年もの間書き続けているホラー小説を完成させようとしていることを説明したくもなかった。ガイドの不安」げな話を無視して、ハディは廃墟となった砦の白い煉瓦を調べた。それは数々の洞窟を囲み、何かに見られているような奇妙な感覚がある。

 

ガイドは言う。「公では強盗どもとの戦いで、英国の兵士達がここで死んだということになっている。」

 

「しかし本当は?」ハディは彼の方に向き直る。ガイドは彼女をしばらく見つめる。「本当の話は、彼らは銃と剣をお互いに向け合ったのさ。洞窟にいる何かが、彼らを狂わせたんだ。」

 

ハディはジョーダンが廃墟や洞窟を撮影する中、その話を身に染み込ませて目を閉じた。心を落ち着かせ、精神を静寂に保つと、切り刻まれる人々の叫び声や泣き声が聞こえてきた。彼女が目を開けると、眩い橙色の記憶の残滓が見えた。英国の兵士たちが強盗どもを切り刻んでいる。

 

強盗の一人が何かを大切そうに抱えながらその殺戮の場から逃げ出しているように見える。彼女は記憶の残滓の中を進み、強盗に近づき、その腕には壊れた柱の欠片が抱えられているのを見つめる。強盗は必死に岩や瓦礫を乗り越え、近くの洞窟に逃げ込む。それを兵士達が追っていく。

 

ジョーダンが彼女の後ろに歩み寄ってきた。「何か見えたか?」

 

ハディは頷き、強盗が逃げ込んで行った洞窟を指差した。

 

ガイドは眉をひそめる。「俺はもう帰るよ。」そう言いながら彼は兄妹に背を向ける。「あんたらが狂ってると思ってるわけじゃ...いや、思っているが...嫁さん!にいなくなったことが気づかれる前に家に帰らなくちゃならなくてな。今日は食い事当番で、子供たちを学校に迎えに行かなくちゃならないんだ。

 

ハディとジョーダンはガイドが太陽で焦げるような岩だらけの谷を下っていくのを見送った。そして振り返り、洞窟の入り口へと近づいた。長い間、二人は言葉もなく闇の中を覗き込んだ。ジョーダンが携帯電話の懐中電灯を点け、まさに踏み込もうとした時に後ろから砂利を踏みしめる音が聞こえる。兄妹がゆっくりと。振り返ると、二人にはライフルの銃口が向けられていた。

血の小部屋。地獄の使者。邪悪な瞳。その3。

古の未知の言語を話す3人の男が懐中電灯で先を照らしながら、ハディとジョーダ」ンを終わりがないとも思える洞窟を進ませる。彼らはどうにかしてハディに特別な力があることを突き止め、片言の英語で強盗が遺物を隠した場所へと案内するように命令してきたのだ。ハディは彼らに見覚えはなかったが、誰かに特別な力で物を探すように強制されたのは初めてではない。

 

ハディは記憶の残滓を辿る――彼女にしか見て聞くことができない記憶とき。彼女は現実の""重なり""の中を歩いていることを感じた。それは彼女の力を説明し難い方法で高め、強めている。彼女は眩い橙色の跡を辿り兵士達の残滓が急に消えると立ち止まった。そして兵士達がまた姿を現すと、彼女はまた歩みだしたが、何かは判別できないものに教われる兵士達が悲痛な叫びを上げるのが聞こえる。

 

「どうした?」男の一人が聞く。

 

「何かが見えているんだ。」ジョーダンが答える。「彼女の好きにさせるんだ。」

 

「騙しているんじゃないだろうな!」

 

ハディはその判別ができない生物が兵士達を見るも無残な肉の塊に引き裂いていくのを見た。そしてその生物は強盗を掴むと、叫び声を上げる強盗を入り組んだ洞穴の中へと引きずり込んでいく。ハディは薄れていく記憶を辿り、強盗が遺物を落とすのを見届けると小さな洞穴へと入る。強盗は食事場と思われる小さな洞穴へと引きずり込まれていった。

 

消えゆく燃えさしのように記憶が避り、腐った肉の上に積み重ねられた人骨を露にする。彼女は腐った内蔵や体液の臭いに顔をしかめ、鋼の群れを顔から払っ」た。骨の山の一つの近くにはまだ温かい死体がある。全身の皮は剥がれ、片目を失い、口は苦悶の叫びで歪んでいる。男たちはしばらく死骸を見つめると、ライフルの銃身でハディを小突いた。

 

「こいつはいったい何者の仕業だ?」男の一人が信じられないといった口調で聞く。

 

「ここには現実の歪みがあるに違いない。」別の男が答える。ハディは彼女が...重なり"と呼んでいるものを、彼らが""歪み"と呼んでいることに気づく。彼らは他の次元を認識していて、あの柱の欠片は単なる遺物ではないことは明らかだ。

 

「どこにある?」リーダーらしき男がハディを急かす。「遺物はどこだ!」

 

ハディは骨の山を指さす。「でもあっちかもしれない...」彼女は食事場の方角を示す。

 

「骨を調べろ。」男の一人が兄妹に命じる。

 

ジョーダンとハディはべたつく肉塊の上に膝をつき、リーダーが暗い洞穴の方へと振り返る中、骨の山を漁る。リーダーは洞穴の入口の方へとゆっくりと進み、中を灯りで照らす。他の男達が場を追い払い鼻を押さえる中、ハディは壊れた柱の破片を見つけ、こっそりとジョーダンへ渡す。

 

突然歯がガチガチ鳴る音と唸り声が聞こえ、全員がリーダーの方へと目を向け、る。リーダーは必死に暗闇の中を光で照らし、一瞬だけ顔が無数の光る目で覆われた生物の顔が露となった。

 

リーダーはその顔に光を戻すと、その生物は唸り、針のような歯が並ぶ口を開く。瞬く間もなく、その生物は懐中電灯を掴み、リーダーを食事場の中へと引きずり込んだ。

 

「残された男達は腰を抜かし、色々な物を落とし、滅茶苦茶に暗闇へと発砲する。|ハディはすぐさま落ちた懐中電灯を拾い、大きく見開かれた必死な目を義兄へと向け、叫んだ―

 

「逃げるのよ!」

 

 

血の小部屋。地獄の使者。邪悪な瞳。その4。

ジョーダンとハディは男達の悲鳴や泣き叫ぶ声が鳴り響く、入り組んだ""山のはらわた""の中を駆け抜ける。「何だったんだあれ?」

 

「よく見えなかったし、よく見たくもないわ!」ハディは叫び返し前方の日光を目にしたが、逃げきれないという予感に襲われた。「走り続けて!」そう叫ぶと、懐中電灯だけを手にして闇の方へと振り返った。

 

唸り声や何かを砕く音が静寂に溶け込んだ。次にどうするかなんてまったく考えていなかった。彼女は視線を鋭くし、待つ。突然歯をガチガチ言わせる音が聞こえ、無数の目が彼女を見下ろした。

 

ハディは後ずさりし、片手に短刀、もう片方にリボルバーを握った骸骨の横に尻もちをついた。彼女は即座にその武器を骨となった手から奪い取ると、ふらふらと立ち上がった。

 

化け物は唸り歯を鳴らしながら、ゆっくりと近づいてくる。おぞましい目は彼女」を見つめたままだ。ハディはその長い腕と指、ナイフのように鋭い爪を見つめ」る。そして腕を上げてリポルバーの狙いを頭に定める。彼女は引き金を引く。そして一一

 

何も起こらなかった。

 

無数の目がリボルバーへと向けられ、そしてまた彼女へと目線が戻る。

 

「くそ。」

 

化け物は唸り、雄叫びと共に襲い掛かる。ハディはそれを避ける。凶悪な詰め、頭上を掠め、壁に当たる。岩の欠片や石が彼女の上に降りかかった。

 

砂利が覆いかぶさるも、彼女は飛び起き逃げ出す。それを化け物が追いかける。これまでにも幾度もあったように、本能的に攻撃が来ることを予知したハディは、-埃が舞う中、振り返る。素早くその腕を突き出すと、短刀が生物の手に突き刺さる。化け物は言葉にできないような音で悲鳴を上げた。

 

ハディは頭部を突き刺す絶好の機会を活かそうとしたが、化け物は飛び退き、刃は岩の壁に突き当たる。その衝撃で短刀は彼女から滑り落ちてしまう。化け物が、飛びついてくるも、ハディは地に伏せてそれを避ける。

 

転げながらも、ハディは本能的に大きな石を掴む。化け物の攻撃は外れ、またもや壁に当たる。怯むことなく、ハディは石を困惑した生物の頭に叩き込んだ。しばらくは忘れることなどできない、おぞましい砕けるような音が鳴り響く。

 

生物はその場に崩れ落ちた。興奮の止まらないハディは、その頭と目を殴打し続ける。べとつく生暖かい肉塊だけになるまで殴り続けると、血にまみれた石を離こし、座り込んだ。しかし彼女が気を抜く間もなく、闇の中に歯を打ち鳴らす音が「鳴り響き、次第に大きくなった。

 

諦めがついたかのような溜息をつくと、ハディはよろよろと立ち上がる。歯を打ち鳴らす音と唸り声が次第に大きくなるにつれて、一瞬、彼女の精神を白い恐怖が駆け抜ける。墨のような暗闇のなかに無数の赤い目が浮かび上がると、ハディ」は歯を食いしばる。ゆっくりと後退りし、踵を返して走り出した!

血の小部屋。地獄の使者。邪悪な瞳。その5。

無数の目と打ち鳴らされる歯が背後に迫る中、ハディは洞窟の入り口へと走った。何度か背後で腕が振られるのを感じたが、それに隠さない。化け物が飛び掛かると同時に、彼女は勢い任せで入り口から飛び出した。ハディは洞窟から転げ出し、化け物は次元の重なりの終点の不可視な壁に妨げられる。彼女は凶悪な赤い目に満ちた洞窟の入口へと振り返った。

 

ジョーダンが彼女の後ろに歩み寄ってくる。「“地獄のハディ”がまたもやお手柄だ。」ジョーダンは笑いながらそう言った。

 

ハディは義兄を軽蔑の目で見つめた。「そう呼ぶのはやめて。」ぶっきらぼうに「言い放つ。彼に悪気はないのだが、それは"地獄の使者"と共に周りの子供たちに疲れ切ったハディは、日光で熱くなった石の上に座り込み、洞窟の間から次第に赤い目が消えゆくのを見守った。「シャツに着けたカメラにあの生物は移ってた?」

 

ジョーダンは彼女の隣に座ると、首を振った。期待はしていなかった。異次元の生物や遺物は、いつもぼやけたり画像が崩れた状態で映っている。

 

ジョーダンは溜息をつくと、二人が発見した遺物を手渡してきた。「これ、何だと思う?」

 

ハディがそれを手に取ると、大きな謎を感じた。“心の目”に、マントを身に着け」た人影が異次元に同じ柱の欠片を隠している場面が映された。そして彼女は携帯」電話を取り出すと、ジョーダンに手渡す。ジョーダンはフレームの中心に彼女を収めると、撮影が開始されていることを合図した。

 

ハディは咳払いをし、汗と埃にまみれた額を拭ってからレンズに視線を向ける。そしてインターネットのフォロワーに向けての解説を始めた。

 

「私はハディです。素敵な呪いをかけられて生まれました。これまでの人生、私は奇妙で超常的な事象を惹きつけてきました。そして12歳の時に、説明のつかない事件や異次元の真実を見抜く能力があることに気づいたのです。」

 

激しく脈打つ心臓を落ち着かせるために、しばらく間を置く。恐怖を飲み込み、番組を提供しなければいけないことを思い起こし、声に力と活力を込める。「インドについてみなさんに知ってもらいたいこと。私の父が育った国。そして本日」私はここ、インドという素晴らしい国で、都市伝説の調査をしています。」

 

ハディは少し時間をかけて言葉を探った。

 

「私達の冒険はインド北部から始まりました。現地の人々が"瞳"とか"邪悪な瞳の谷"と呼ぶ奇妙な場所。1800年代の英国兵士達をはじめ、何百人もの人々が行方不明になったり命を落とした場所。兵士達に何が起きたのか?彼らはどこへと消えたのか?そして頭が魂を焼き尽くすような目で覆われた悪魔が住み着く洞窟を探検する価値はあるのか?

 

ハディは瞑想しているかのようにカメラを見つめ、「その価値はあります。」と言いたかったが、それは個人の解釈に任せた方が良いと判断した。芝居がかった購の後に、彼女はこう締めくくった。「私達が発見した物を見てください。証拠をその目で確かめて...そしてヒマラヤの"邪悪な瞳"の真偽はあなたが判断することです。」

 

 

オブザーバーの記憶 ショートムービー


www.youtube.com

物語の解放と一緒にショートムービーも解放されます。こちらがその動画になりますので是非ご覧頂ければと思います。