こんにちわ。きまぐれ(@kimagure_DbD)です。
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本日は【チャプター『All-Kill』】で登場するサバイバー『リー・ユンジン』の情報をお届けしていきます。
【リー・ユンジン】固有パーク
パーク名 | 解放レベル | 優先度 |
出世街道 | 30 | ★★★☆☆ |
大ヒット | 35 | ★★★☆☆ |
自己防衛 | 40 | ★★☆☆☆ |
出世街道
大ヒット
自己防衛
おすすめ解説動画
【DBD】新サバイバー【リー・ユンジン】パーク解説&合いそうなパーク紹介含む#636
こちらの動画はフォグウィスパラーのちくのぼさんの動画になります。「リーユンジン」解説+プレイ動画になっております。ぜひご覧頂ければと思います。
【背景ストーリー】リー・ユンジン
打たれ強く野心家であるユンジンの人生は苦難の道だった。それでも音楽業界で成功を掴むために、長年の努力も、自分を犠牲にすることも惜しまなかった。
幼少の頃からユンジンはドラムを真似たり、ピアノの鍵盤を弾いたりと、音楽に魅了されていた。ところが10才になった時、大事な楽器を失ってしまう。家族が大きな借金を抱えてしまい、支払いが滞ったからだった。ユンジンの家にあったものは何もかも、家ごとすべて没収された。ユンジンは泣きながら、4才の妹をきつく抱きしめるしかなかった。一家は窓のない、2部屋の地下物件に引っ越した。両親が借金を返すために昼夜働くかたわら、ユンジンは妹の世話役になった。毎晩彼女は歌を歌って妹を寝かしつけ、自分も一緒に眠った。
17才の時、ユンジンの高校に有名なレコード会社のマイティー・ワン・エンターテインメントがオーディションのためにやってきた。ユンジンはアイドルの訓練生としては不合格だったが、スタジオでの無給インターンシップに受かった。その後数年間、ユンジンはスタジオからいくつかの大ヒットを出したものの、評価も功績も彼女のものにはならなかった。与えられるべきものを得るため、世間の目に自分をさらすことにしたユンジンは、きらびやかなファッションに身を包み、自分の楽曲にアーティスト名である「マグヌム・オプス」というフレーズを入れ、ループさせた。彼女の曲はファンに認知されるようになり、「NO SPIN」というボーイバンドのプロデューサーを務めることになった。バンドはパフォーマンスがイマイチで、特殊な彼女の手法を必要としていた。
NO SPINの売り出しサウンドが気に入らなかったユンジンは、バンドを目立たせるためには不良っぽさが必要だと考えた。スター発掘番組を通して彼女が出会ったのは、ハク・ジウンのエッジの効いた飾らないサウンドだった。ユンジンはジウンを新たなメンバーに迎え、NO SPINを再デビューさせた。第一弾のビデオはリリースして数時間のうちにあっという間に話題になった。
バンドが大ヒットしたことで、ユンジンの敏腕プロデューサーとしての評判は確固たるものとなった。ハイファッションに身を包み、豪華なイベントに出入りするユンジンからは、貧しく厳しかった少女時代も遠く昔のことのように見えた。ペントハウスに引っ越し、息をのむようなソウルの夜景が一望できるレストランで著名人たちと食事を楽しむ日々。
1枚目のアルバムが記録破りの成功を収め、NO SPINの2枚目はハードルが高くなっていた。新曲をレコーディング中、火災報知器が突然鳴り響いた。自分の身の安全を懸念したユンジンは逃げ遅れたスタッフに構わず、急いで建物から避難した。道端に飛び出して、咳き込む人々の中にNO SPINのメンバーがいないことに彼女はようやく気がついた。ビルを飲み込む巨大な炎は、救急車のホースから着々と放出される水流によって徐々に小さくなっていった。
NO SPINのメンバーは火事によって死んだ。ただ1人を除いては。ジウンだ。アルバムは台無しになり、バンドは終わりを告げた。ユンジンは解雇され、ジウンはアイドル訓練生の指導員になって朽ち果てるだろう。だが、彼女はハゲワシに横取りされるのをどうすることもできずに見ている被害者になりたくはなかった。
マイティー・ワン・エンターテインメントには知らせず、彼女は新曲を作ってジウンのキャリアを再スタートさせた。ジウンに悲しみをうまく取り入れ、突然の死による苦しみを歌った曲を作らせた。ミュージックビデオでは、ジウンがNO SPINのメンバーひとりひとりに別れを告げる演出をした。ユンジンは巧妙に、ジウンの新たなステージ名で曲をリリースした。その名は、「トリックスター」。彼は伝説の精霊、トッケビのように、恐れと畏敬の化身となった。
ジウンの曲は世界的なヒットを収めた。悲しみと罪の意識という普遍的なテーマが、世界的な反響を得たのだった。トリックスターと共に回った世界ツアーでは、各国で成功を掴んでいった。ところが気味の悪いことに、同時期に異様な連続殺人事件が起きていた。この関連性にユンジンは不安を覚えていた。ツアーの日程が被害者の死亡時刻と一致していることに気づいたからだ。NO SPINメンバーの死後、精神的に疲れ、アーティストを守ることに不安だった彼女は、トリックスターの警護を強化した。連続殺人鬼が、トリックスターの病的な音楽に触発され、彼に執着する錯乱したファンだったら?
ソウルに戻ったユンジンは、ジウンと新曲に取り掛かった。夜明け前にスタジオ入りしたユンジンは、先にそこにいたジウンを見て驚いた。彼はまるで一晩中曲を作っていたかのように、疲れ切っている様子だった。曲を聴いた時、ユンジンは金切り声とスネアの音が入ったイントロを奇妙に感じた。彼女の好みから言えば、エクスペリメンタルの要素が強すぎる。
1週間後、また1人の死が報告された。遺体は拷問されたとみられ、これまでの殺人事件と同様に派手な方法で行われていた。今回の被害者は目玉がえぐられ、ダイヤのカフスボタンが詰められていた。翌日、テレビではどのチャンネルもこぞって被害者について報道し、被害女性のSNSから抜粋した動画を紹介していた。その動画で、女性は彼氏からハートの形をした誕生日ケーキを手渡され、驚きで甲高い声を上げていた。ユンジンは胃に吐き気を覚えた。あの声。聞いたことがある。だが被害者と面識はない。
次の朝、トリックスターのオープニング曲を聴いてユンジンの心臓は止まりそうになった。曲の中の金切り声が被害者の甲高い声と一致する。彼は被害者の誕生日の動画からサンプルを録音したのだろうか?いや、それは不可能だ。彼が曲をレコーディングしたのは、事件が報道される前のこと。ブースのガラス窓越しに、ユンジンはジウンをじっと見た。彼はNO SPINで唯一生き残ったメンバーだ。他は全員死んだ。奇妙な殺人事件はツアーの日程と同時に起きている。死の痕跡が、一点に向かって合流していく。彼へと…
もし彼が犯人だとすれば…どんなアーティストも、これほどのスキャンダルでは生き残れはしない。ユンジンのキャリアも、いや、人生もおしまいだ。築き上げたものがすべて崩れ去るだろう。波のような吐き気がこみ上げる。脈が速くなり、ユンジンは化粧室へ駆け込んだ。氷のように冷たい水で顔を洗いながら、とっぴな考えが頭をめぐった。もっと簡単に説明がつくはずだ。自分は働きすぎなのかもしれない。あるいは、自分の成功を信じていなかったのかもしれない。彼女の頭がこんな疑いをでっち上げていたのは、成功よりも最悪の事態を信じるほうが簡単だからだ。すべては妄想なのだ。レコーディングブースに戻ったユンジンは、不安な気持ちを考えないようにした。
数か月後、マイティー・ワン・エンターテインメントの経営陣からプレッシャーを掛けられた。トリックスターの音楽が暴力をテーマにしていることと、パフォーマンスで披露するナイフを使ったトリックを彼らが非難していたことから、収益の落ち込みはジウンに責任があると言い出したのだ。自分のアーティストに罪を着せられたユンジンは激しい怒りを覚えたが、ジウンの音楽がニッチすぎて売り上げにならないことは認めた。ジウンは、努力したが、最終的に数で負けたということをジウンに伝えた。ユンジンが経営陣に対し真っ先に腹を立てたことで、ジウンは彼女が自分の味方であると信じた。2人にはマイティー・ワンのための次なるヒット曲を作り、それを披露するために、3ヵ月の猶予が与えられた。
あっという間に本番を迎え、ユンジンが経営陣のプライベートライブで席に座る時がやってきた。彼女は自分の曲に自信があった。ところが曲が始まるや否や、何かがおかしいことに気がついた。
鼻につく濃い煙が、部屋に充満する。ユンジンは咳をしながらあえいだ。しかし咳をすればするほど、吸い込んでしまう。身体が椅子に沈み込み、手足は重くなって痺れ、恐怖に襲われながら見開く自分の目に映るのは、現実化した悪夢そのものだった。
トリックスターは血の嵐となって、切りつけ、突き刺し、手足を切り刻んでいた。経営陣は肉のように切り分けられている。彼らが逃げることは不可能だった。ユンジンと同じく、麻痺して動けない。彼女の中で、はらわたが煮えたぎるほどの怒りが膨れ上がった。なぜ自分の直感に従わなかったのか?火事。ツアー中の殺人事件。彼が犯人だったのだ。すべて彼の仕業だった。ユンジンには最初から分かっていた。彼女のキャリアは、マイティー・ワンと共に終わるのだ。仕事を共にした、同僚であり友人である彼らが皆、目の前で死んでいく。あの頃のように、また何もかもを失ってしまう。
嫌だ、それを許してなるものか。彼はきっと償うことになる。ジウンはユンジンが苦しむと分かっていた。突然、黒い霧の渦が地面から沸き上がり、彼女は…別の場所にいた。
まばゆい閃光がユンジンの視界を奪う。闇の中でスポットライトに照らされると、大勢の歓声が沸き起こる。皆が彼女の名を叫んでいる。「マグヌム・オプス!マグヌム・オプス!」
ユンジンは笑みを浮かべながら、その闇を喜んで受け入れた。