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【DbD】ブライトの基本性能とおすすめアドオン&対策「Dead by Daylight」

 

 

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・ブライトについて知りたい!
・固有パークは?
・背景物語も教えて!

とDBDのキラー、ブライトについて詳しく知りたい方向けの記事となっています。

 

 

ブライト基本ステータス

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移動速度 4.6m/s 脅威範囲 32m
背の高さ 平均 難易度 難しい

『研究に心奪われた錬金術師、殺人鬼『ブライト』。野心によってエンティティの世界へといざなわれたブライトだったが、権力を渇望するあまり身の破滅を迎える。変異を起こし狂気に満ちた彼は、特殊能力『胴枯の堕落』で生存者を追跡し不意打ち攻撃を繰り出す。固有パークのドラゴンの掌握、呪術:不死、呪術:血の恩恵は、発電機、トーテム、パレットに強力な効果をもたらす。 』

ブライト 特殊能力『胴枯の堕落』

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「パチュラの血清が彼の体内を駆け巡り、精神と身体を堕落させたが、異常な身体能力を与えた。」

特殊アビリティ:突進

①能力ボタンを押すと高速で前方に突進する。
②このアクションは突進トークンを消費する。
③突進の発動中は攻撃を行えない。
④突進して壁や障害物に接触すると激突が発動し、死の突進を発動できるようになる。⑤サブ能力ボタンを押すと激突を終了する。
⑥突進が壁や障害物に当たらなかった場合や、突進トークンがなくなると、少しの間疲労状態になり突進トークンの再チャージが始まる。

特殊攻撃:死の突進

壁や障害物に激突後、「能力ボタンを押すと死の突進が発動」する。

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このアクションは突進トークンを消費する。死の突進は攻撃ボタンで攻撃を行えるという以外は突進と同様の能力を発揮する。

 

【ブライト】固有パーク

パーク名 解放レベル 優先度
ドラゴンの掌握 30 ★★★★☆

血の恩恵

35 ★★★★☆
不死 40 ★★★★★

ドラゴンの掌握

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発動条件 ・発電機を蹴った後の30秒間
効果詳細 ・発電機を蹴った後の30秒間で最初にその発電機にアクションを行った生存者は叫び声を上げ、4秒間位置が判明し、60秒間無防備のステータス効果を受ける。
クールタイム ・ドラゴンの掌握には120秒間のクールダウンが発生する。

呪術:不死

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発動条件 ・マッチ開始時、自動発動
効果詳細 「呪術:不死」の発動中に異なる呪いのトーテムが浄化されると、無力なトーテムがあった場合、その呪術 は無力なトーテムに移動する。いずれかのトーテムの2メートル以内にいる生存者のオーラが4秒間視える。呪術パークに累積したトークンは消滅する。
効果詳細 「不死」効果解説と使い方ガイド

血の恩恵

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発動条件 ・生存者に攻撃が命中する
効果詳細 ・生存者に攻撃が命中すると、16メートル以内にあ るパレットが15秒間エンティティによって固定さ れる。固定されたパレットを倒すことはできない。「呪術:血の恩恵」には60秒間のクールダウンが発生する。
効果詳細 「呪術:血の恩恵」効果解説と使い方ガイド

ブライトおすすめアドオン構成

高速連続突進型

アドオン名 効果解説
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錬金術師の指輪
・死の突進が生存者に命中するとすべての突進トークンが即時にチャージされる
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破滅したカラス
・突進を連続するたびに突進中の速度が6%上昇する

 

「高速死の突進」→「攻撃命中」→「即リチャージ」→「高速死の突進」の無限ループが可能になるブライト強つよ構成です。

 

アドオン名 効果詳細

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化合物33

・激突を発動した位置から16メートル以内にいる生存者は3秒間妨害の効果を3%受ける
・パレットや破壊可能な壁に激突すると破壊することができるが、ブライトは1.5秒怯む

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召喚の石

・死の突進が生存者に命中するとエンティティを呼び出し、15秒間現在地から16メートル以内のパレットを倒されないようにブロックする

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化合物7

・激突の後、自動的に16メートル以内の一番近くにいる生存者の方向に向く

ブライト解説&おすすめプレイ動画

べるくらさん

youtu.be

あっさりしょさん

youtu.be

 

ブライト対策「3選」

ブライトは板グルに弱い

板グルできる場所ではブライトの能力は発揮されないので、板グル中は「ただの徒歩キラー」になります。板を倒すかの駆け引きをしながらチェイスしましょう。

視界の開けた場所は危険

回りに障害物が無かったり、直線で捉えられる場所は危険です。ブライトの「突進」が活きる場所になるので、逃げ場所を考えながら入り組んだ地形に逃げましょう。

おすすめパーク

対ブライトで強いのが「デッドハード」になります。使うタイミングに慣れれば突進攻撃を避ける事ができるので、かなり重宝されます。また「デッドハード」は生存者の必須パークともいえるので、使いこなせるように慣れるのをお勧めします。

 

ブライトの背景物語

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「人間という存在を理解するには、それを超える必要がある」これを信条とするスコットランド人の化学者、タルボットグライムズは、その無限の野心で高みへと昇りつめた。

子どもの頃、頭脳明晰でカリスマ的、権力にたてつくことも恐れなかった彼は人気者で、愛嬌があってチヤホヤさ れていたが、異様なまでに自立していた。町の近くに広がる壮大な野原を一人で探索し、ほとんど の時間を過ごしていたのだ。

子どもの好奇心から始まった研究だが、有毒なジギタリスの実験でタ ルボットは危うく命を落としかけた。何日もの間寝込んだタルボットは、異常な量の汗をかき、食べたものはすべてもどしてしまった。

回復したタルボットに湧きあがったのは、恐怖ではなく強い興味だった。それほど劇的に自分に影響を及ぼした花に、彼は摩訶不思議な魅力を覚えた。


大人になると、タルボットの野心はさらに広がり、それと同時に問題のある実験の速度も増していった。ロンドン医科大学に進んだタルボットは、たびたび叱責を受けながらも学業に秀でていた。限界を越えようとする意欲を買われた彼はイギリス東インド会社に就職し、7年で化学者として主任の地位を手にした。

その後間もなくして、人生でもっとも偉大な実績のひとつを達成する。生産性を増加させる一方で労働者の休息の必要性を軽減する化学物質を開発したのだ。タルボットは、ダイアー島の捕虜収容所の地下にある秘密の 研究所を任された。
インドの沿岸沖にあるその島では、アヘン戦争の捕虜が同意なしにタルボットの被験者となり、多大な苦痛に耐え得る兵士を作り出す薬の開発が行われた。大半の副作用は軽度だったが、少人数の兵士が狂気に陥ったという噂が流れた。

狂乱した兵士は村で大虐殺を起こし、銃剣で村人を突き刺して、木から吊るしたという。この件に関する公式な報告はなく、タルボットはそれが誇張された戦争下の噂話でしかないと主張し自分に責任があ ることを否定した。

無慈悲で明晰な頭脳を持つ彼は冷静なように見えたが、その疑問視される実験に次々とさらされる敵兵に対して、タルボットは意識を向けていなかった。

そして、現実が文字通り叩きつけられる ことになる。マンガロールを旅行中だったタルボットは、後頭部に鉄パイプによる殴打を受け、 縛られ、ワゴン車に乗せられた。目隠しが取り去 られると、具合の悪そうな男がタルボットを何百人もの遺体が埋まっている共同墓地に案内した。

タルボットの知らないところで、彼が開発した生 産性増加の薬により、ほぼ工場1つ分に相当する労働者が死亡していたのである。誘拐犯の怒りと非難を前に、対抗することはできないとタルボットは悟った。

鉄パイプが振り下ろされるたびに体を 丸めることしか彼にはできなかった。タルボット は共同墓地に投げ入れられ、死を待つのみとなった。意識と暗い闇の間をさまよいながら、タル ボットはそこから這い出ようとした。指が腐敗した肉に食い込む。

どす黒いハエが露出されたタル ボットの肌を食いちぎろうとする。何百もの針に刺されているような感覚が身体を突き抜ける。倒れたタルボットの目の前には、死んだ女性の輝くヘーゼル色の目がある。

衰弱して顔を背けること ができないタルボットは、自分のライフワークがもたらした結末を見据えることしかできなかった。
その後、タルボットは死の淵から救出された。皺だらけの優しそうな顔が視界に入ると、自分が小さなベッドに横たわっていることに気づいた。息をするにも苦痛を伴う状態だったが、修道院を装ったこの古代の謎の学校で、タルボットは健康を取り戻した。

高く素朴な壁の裏にある植物が生 い茂った庭では、修道僧たちが禁じられた文字を研究していた。彼らは1つの次元が他の次元とつながっていると信じ、新たな次元を探求するべく人間の精神を拡張する取り組みをしていたのだ。


タルボットの知識がここで不可欠であることは分かっていた。彼の開発した精神を変造する化学物質は、精神拡張の理論と造作なく統合した。その瞬間、タルボットは自分が救われたのは偶然でないことに気づいた。

学校の知識を進化させるために、わざわざ墓地から拾われたのでだ。研究を依頼されたタルボットは、完全回復するまで協力することに同意した。研究対象は松果腺から抽出した化合物で、精神の目を開くことを可能にするこ の物質を修道僧は「魂の化学物質」と呼んでいた。

自分を救ってくれた人々に対する厚意として始まった研究に、タルボットは間もなく執着していく。学校の文書保管庫にある記録を読み漁り、 以前は想像もできなかったようなアイデアを裏付ける化学式を見いだした。

そして、人類を新たな啓蒙の時代へ先導することを夢に見始めた。おそらくその頃から、何百人もの死亡した工場労働者 が、そしてヘーゼル色の目が現れる悪夢が、脳裏から徐々に消えていった。


成功に近づくにつれ、修道僧の態度が豹変した。かつては優しい笑みを浮かべていた修道僧たちは、タルボットを見るなり、その不安な目をそむけるようになった。礼儀正しく会話をしてくれていた修道僧は、静かなささやき声で話すようになっていた。

最後にタルボットが学校で目にしたのは、樹状突起のように枝分かれした、自分のベッドの上のひび割れたしっくい天井だった。
次に覚えていることは、砕けたモザイクのかかった映像と感覚である。汚れた照明、石畳上の馬の 蹄、粗野な黄麻布が自分の頬に擦れる感覚、そして腕に食い入る鋭い痛み。

アヘン窟内のわらでで きたマットレスの上で目を覚ましたタルボット は、ボロボロで不衛生な状態で大の字になっていた。濃い霧の中にいるような頭に最初に浮かんだのは、自分の手記だった。それはタルボットの画期的な発見の記録が書かれた唯一の文書だ。

大きな声で助けを求めながら、薄汚い窟の中を必死になって探した。何人かの居住者はハンモックから 顔を上げたが、その薬に侵された目には無関心さしか見られず、すぐにまどろみに浸っていった。

タルボットの後ろにローブを着た誰かが現れたかと思うと、腕に針が刺さり、再び世界は闇に包まれた。


また目覚めだ。目覚めは回を増すごとに、どんどん不明瞭になっていった。歯の間の大きな隙間を舌で触ってみる。どれぐらい経ったんだろう...かすかな記憶が戻ってくる。魂の化学物質。手記。もう少しで成功だった。遠くからささやく声 が頭に入ってくる。


不器用な様子で石を探すと、震える手でそれを研いだ。窟の暗い照明の下、無反応の居住者に囲まれながら、記憶をたどり、研究の内容を壁に刻んだ。壁から床へ、ささやき声の言っていることは 理解不能だったが、そのすべてを取り込み、指に 血が滲み始めるまで何時間も書き続けた。

書く場所がなくなると、石を握り自分の胸に文字を刻んだ。血みどろのタルボットは、そこで奇跡を目にした。オレンジ色の花が一面に咲いた壮大な野原だ。

ささやき声は、野原に入り、人間の理解を超える世界と次元を発見するようにと、タルボットを急き立てている。一瞬、子どものころに感じた不思議に魅了される感覚を覚えた。


アヘン窟の居住者たちが静かに目覚めた。煙の乾いた匂いはまだ漂っている。薬でボーッとしたままヨロヨロと歩く居住者たちは、血で濡れた石床に気づいた。亀裂には小さな小川が流れている。

目が暗闇に慣れると、ぎこちない走り書きが目に入ってきた。終わることなく何度も何度も記された文章は、ただ1行。死は始まりに過ぎない 

~おしまい~

ブライトのアーカイブストーリー【錬金術師/学術書1】

記憶1746

男は死と虚無の腐敗の間でうつろう。自分の名前も思い出せない。

全てが霧で霞んでいるかのようだ。

胃に痛みが走る。腕に。

そして静脈の中にも。

 

男はあの一輪の花を探し求める...あの花蜜・力を与えてくれる...あの甘美な蜜を求めている。

その力は何のためにあるのか?男は記憶をたぐる...

あの殺人鬼が...奴らに実験を行なっている。

 

その目的は?

 

何を目的とした実験だったのか?

 

何も思い出せない。

男は多くの苦しみを引き起こした。だが後悔は感じない。

後悔という感情を抱くべきなのか、それすらも分からない。

男には何の感情もない。

胃に開いた穴の痛みが、力を与えてくれるのを感じるだけだ。

記憶1747

医者の姿をした殺人鬼の幻影が頭をよぎる。

 

その叫び声。

苦しみ。

奴と立場を逆転させる。

 

奴がこれまで多くの人間にしてきたように、奴に実験を行なう。

 

どこで?

 

ここではない、どこか別の場所で。別世界で。別世界から置き去りにされたこの生存者全員...

奴は何故知っているのだろうか?

男は思い出せない...

男は実験のことを思い出す。

男は何を理解しようとしていたのか?

 

花蜜?

漿液?

適正な服用量のことだろうか?

適正な服用量なら...

 

自分に害を与えることもない。もう遅すぎる。  

記憶 1748

男は飢えを感じている。

食料や飲み物を求めているのではない。

会話や楽しみを求めているのでもない。

一輪の花。

そして漿液。エンティティが自分を監視していることに気付いている。

男には分かる。

 

骨の髄からそれを感じているのだ。再び試練を受けさせられたくはない。苦しむのも、苦しみを引き起こすこともしたくはない。

それに試練の目的とは?

それが最も恐ろしい謎だ。男はこの場所が一体何なのか理解しようとする。

だが、男は感じている。真実を理解した時、おそらく正気を失うだろう。狂気。この場所にあるのは狂気だ。狂気そのものを具現化したのがこの場所だ。

もう一度試練を受けたくはない。

家に戻りたい。

家に戻らなくてはならない。

 

男が漿液を研究していたのはそれが理由だった。漿液を使うと洞察力が高まった。何に対する洞察力なのか?男には思い出せない。

記憶 1749

家...家が何処にあるのかさえ、思い出せない。

唯一、虚無だけが男の記憶に存在している。

数百、おそらくは数千のうち捨てられた生存者たち。

死んではいない。

だが、生きてもいない。死者でも生者でもない。生きながらにして、その内側は死んでいる。真っ黒に焦げ付いている。

 

感情も持たず、エンティティにとっての価値もない。男は覚えている...虚無から這い出て、一輪の花を見つけたことを...この花が男にとっての救済だったのだろうか?

その花が逃げ道だったのだろうか?

男はひざまづいて、深淵に向かって叫ぶ。深淵は沈黙をもってそれに答える。耳が痛くなるほどの静けさが広がり、男を打ちのめす。男はゆっくりと立ちあがる。漿液が必要だ...

記憶 1750

男は道を見失っている。自分が何処にいるかさえ分からない。

霧から触手のようなものが伸びてくるのが見える。

分かってる。

これは現実じゃない。

決して現実のはずがない。

 

男はわずかに残っていた正気を失いかけている。巨大な、形用しがたい怪物が迫ってくるのがその目に映る。

男は意に介さない。こんなものは現実にあり得ない。あり得るはずがない。渇望が男を混乱させ、抑えつける。再び、この渇望を満たすためなら、男はどんなことでもするだろう。どんなことでさえも。

試練に戻ることさえするだろう・・

生存者と殺人鬼を八つ裂きにして、渇望を満たす。

男は何かをつぶやき始める。

 

ある約束…

一輪の花

一輪の花のためなら...

私はどんなことでもする...

ブライトのアーカイブストーリー「学術書1」

アーカス 1513

私はオーリスを使い、身元の分からない、生存者の記憶を探ってみた。見る限りでは、エンティティを讃えるカルト教団が存在した世界から来たらしい。これは、特に驚くことでも、珍しいことでもない。が、記憶によると彼女は刑事のようなことをしていて、カルト教団の生贄を守ろうとし、儀式に捧げられたらしい。彼女に何があったのかはわからない。“露”を探って、真相を読み解かなければ。

アーカス 1672

私はまだ観察が済んでいない、殺人鬼の痕跡をかき集めた。もっともあり得そうなのは、犯罪の本質から判断し、この獣はテラ・ダークに由来するということだ。この女は愛を餌に男たちを誘惑し、その預金を奪い、自分の豚たちに食わせた。最高だ。効率的で、巧みに考えられている。記憶に関する印象は以下に記す...


男は花を手に、戸口を背にして立っている。馬鹿げた薄ら笑いがその無様な顔に浮かぶ。男は自分の人生が残りわずかであると、全く気付いてもいない。孤独な人間が妻を求めて旅に出た。男は指輪のためならどんなものでも手に入れてやると考えた。妻のための土地。妻のための農場。妻のための預金。うまくいくは、ずもない。何にしても、予定通りには行くはずもない。


その女の募集広告に応募した全ての孤独な人間は、物事は予定通りには運ばなかった。女は男の目を覗き込み、男が何も知らないことにぞくぞくとする。面白みのない、面長の顔に。自分が優れているという思い込みに。男はその女に詩を書いていた。甘美な詩だ。女は男が床にのたうち回るその時に、男の喉の奥にその詩を押し込むつもりだ。女は男から待を受け取り、金について聞く。男は金を持ってきている。バッグの中に男の預金を詰め込むと、新たなスタートのための旅を始めた。男は、当てにしていたよりもずっと多くを得るだろう。ずっと多くのものを。男の金と一緒に銀行へ、男と一緒に豚のところへ向かおう。

アーカス 4902

人生とはこの牢獄の中の人生ではない。そして、死に救済はない。それは単に新たな試練の始まりであり、ほとんどの生存者は気付いている。自分たちが、決して理解できないものに捕らわれているということに。何故こうしたことが起きているのか、もはや私には分からない。真実は...私には何を信じるべきかは分からない・・・エンティティは....その正体は未だ不明であり...私が考えていたものとは違うということだ...。

ブライトのアーカイブストーリー「学術書5」

記憶1752

瓦礫と崩れかけた柱からなる荒廃した広い地で、男は花を見た。

一輪の花だ。

党束ない足取りで廃墟を進み、不鮮明な視界のなか手を伸ばした。

彼が触れるよりも先に、茎や花弁が崩壊していく。

幻覚か…男が見上げると、そこにもある…花だ。

花のほうに駆け寄ると、足元の地面が崩れ去る。

失われ、忘れ去られた世界の残滓の間を、どこまでも堕ちて行く。

止まってほしい。

押し寄せる熱い空気と、口から機器が出そうな感覚に耐えられなかった。

男は地面に叩きつけられ、胸から肋骨が突き出た。

尖った骨が悪臭を放つ皮膚を引き裂く。

ここはどこだ?

どういう場所なんだ?

そこはどことなく見覚えがある実験室だった。

ある紋章が目に留まる。

東インド会社のものだ。

男は戦争のことを思い出す。

アヘン戦争だ。

捕虜たちや実験のこと、別世界への入り口に関する飽くなき研究についても思い出した


男はそれを見つけるに至ったものの、それは思っていた形とは違った。

東インド会社の戦闘服に身を包んだ何千もの腐乱した捕虜たちに掴まれ、引っ掻かれて男の周囲に生温かい血の海ができた。

これは現実ではない。

現実であるはずがない。

お前らは死んだ!

全員死んだんだ!男は目を閉じた。

咆哮の渦が押し寄せ、捕虜たちは男を頭上に担ぎ上げた。

そしてその破損した体を、光の届かない地下牢に投げ入れた。

暗く寒く孤独だった。

男は震えながら懇願した…

花をもう一輪…

何でもする…

頼む、もう一輪だけ…

花を…

 

記憶1753

力は精神にあり一神秘主義者たちがいうところの「心眼」だ。

人々が夢を見ることを可能にし、視覚化を可能にするこの「眼」は、我々が思うより強力だ。

それも遥かに。これは鍵であり、扉を開けるためのもの...それも無数の扉を...そして、その鍵は秘匿されている...無限の生命である、渦巻く混沌の中の無数の世界を旅することが可能になる、薬物のような神秘の秘匿なのだ。

神への冒涜だ!そのような思想の者を学院には置けない!悪魔の考えだ!

彼はこの説を東インド会社に語り聞かせ、神秘がアヘンより優れていると説いた。

比類なき体験であり、「竜の門口」と名付けたことも伝えた。ケシで得られる恍惚感が、咳止め程度にしか思えなくなるだろう。

神秘主義者たちのことを思い出す。

正体不明の神秘主義者たち。適切な振動数で死ぬことを願って、賛歌をうたう者たち。適切な振動数?適切な振動数で死ぬとは、どういう意味だ?

つまり彼らは、異なる振動数が、それぞれ違う未知の世界への扉を開くと信じている。

死によって門が開かれる・・竜がその者を連れて行くのだ。東インド会社が興味を示した。

死の向こう側に隠されたオピオイドなど、どうやって収穫するつもりだ?方法は見つける。

そして言葉通り、彼は見つけた...だが人生をかけた集大成の完成を目前にして、奴らに見つかった。

撲殺されかけ、破損した死体だらけの集団墓地に放り込まれたことを、朧気ながら覚えている。

そして...分厚い暗色のローブを纏った、9人の神秘主義者たちに助けられたことも...

あの9人はどこへ行った?

彼らは私の研究で何をした?

何故私を止めようとしたのだ?

わからない...

わからないことばかりだ...

私の花はどこだ...

お前の頭の中だ...男は指を眼孔に突っ込み、目玉をえぐり出すこと、頭の奥深くまで掘り進んだ...花を...一輪の花を探して...

記憶1754

目が無くても見る事ができた。

訳がわからない。男は汚物と垢の中を這い上って行った。

滑って落ちた瞬間、すぐに腐敗した捕虜たちや中毒者たちの山をよじ登っていた事に気づく。

腹ばいになった多数の男女たちを掻き分けて進む間、彼らは様々な要求をした...

追加のオピオイド・紅茶・シロップ・アヘンを混ぜ込んだ飴...

バカげた約束まで持ちかけてくる...

家をやる...

金をやる...

子供たちをやる...

何でも持っていっていい...

もっとくれ...

あともう少しだけ...

まるで彼自身のように見えた。

朧げに覚えている不鮮明な顔を掻き分けて進む。

狂わされ、打ち砕かれ、破壊されたたくさんの人生。

彼のせいではない。

肉体を伴わない声が聞こえた。

こいつらを全員殺せ。

そうしたら花をやる。

男は苦悶する男女たちを見下ろし、杖を取り出した。

彼らの四肢や頭蓋骨を滅多打ちにした。

頭はスイカのように割れ、骨は乾いた小枝のように折れた。

やがて積みあがった肉片と吐瀉物と血だまりの頂に立つまで、男は手を止めなかった。

どこだ?

私の花はどこだ?

見つけなければ。

彼は膝をつき、花を見つけようと、ズタズタになった人間たちで出来た、分厚いぬかるみを掻き分けていった...

一輪見つかる...

だが彼が触れた途端、過去の残滓と共に消えてしまった。

 

記憶1755

タルボット...

私の名前はタルボットだ。

近づいてくる9人のフードを被った人影を見つめながら、彼は自分の名前を思い出した。

タルボットは奇妙な記号が描かれた、崩れかけの柱に躓いた。

その言語を、うっすらと覚えている。学院や秘密の学舎のこと、彼らが守っていた神秘や門外不出の知識のことも思い出した。

タルボットは準備もできていない内に、あと一歩のところまで来てしまったのだ。

人類にはまだ早すぎる。

知恵なき知識は自滅あるのみ。

タルボットにとって、そんな事はどうでもよかった。

貴様らが私を糾弾したのだ!

貴様ら全員が!

私が消えるように仕組んだんだ!

フードの人影の1人がタルボットに近づいた。

お前を糾弾したのはお前自身だ、タルボット!自分で自分を咎めたのだ...

9人のフードの人影が消えると同時に、地面から巨大な竜が飛び出して、生気のない黒い瞳でタルボットを見下ろした。

その顔のおぞましさは、これまで読んだり見たり想像したことのある、あらゆるものを超越していた。古の悪が暗黒の魂を持って甦った!

タルボットは自分を取り囲む狂気の霧の中で身震いした。古代の獣はタルボットを攻撃し、そのかぎ爪で捕らえて丸ごと飲み込んでしまった。

混ざり合った唾液と酸がタルボットのローブを引き裂き、皮膚を焼いて骨を露出させた。

激しい苦痛に叫び声を上げながら、悪臭が充満した腐乱死体だらけの胃の中で、タルボットはゆっくりと分解されていった。

自分の体や四肢が溶けて行くのを眺めながら、境目のわからない血みどろの塊に同化していくのだった。

記憶1756

タルボットは集団墓地の大量の骸骨や、腐乱した東インド会社の捕虜たちの中で目を覚ます。

彼はまばたきをし、神聖になった瞳から汚物を振り落とした。

胃の中の物を全て吐き出すも、自分の身に何が起きているのか理解できないでいる。

飢えているということ以外は意味がわからない。

頼む...

何でも...

何でもする...

私の欲しいものをくれたら、この身を差し出そう。

それを私にくれ...

必要なんだ...

腐った死体から突如、蔓が飛び出しタルボットを囲む。

花がつき、見事に咲き誇った。

視界の至る所で蜂蜜のような、美しい黄金の液体がしたたっている。

タルボットはその中のひとつに近づくも、触れるのをためらった。

手を伸ばし、花に触れてみたが...消えることはなかった。

また別の花に触れる。

さらに違う花にも。

何も起こらない。

花を掴もうとしたら、反対に、花にタルボットが掴まれた!

夢のような触手が飛び出して彼に巻きつき、血管を引き裂いた。

フードを被った9人の人影が、非難めいた面持ちで近づいてくる。

知恵なき知識は自滅あるのみ。

人影たちがにじり寄る。

何を願うかよく考えたほうがいいぞ、タルボット。

何を願うかは、よく考えろ。

ブライトのアーカイブストーリー「学術書12」

記憶1721

木の椅子に座ったタルボットは、ぼんやりと目を開け、記憶がおぼろげな旅からゆっくりと戻ってきた。花と鮮やかな色が覚えている。青色、そして紫色。奇妙な過密のような液体を滴らせて、光輝いている。別の世界の奇妙な青と紫の花。タルボットは苦しそうにため息をつきながら、定かではなかった。自分は思考の速さで旅をして時間に抗い、未来の一瞬を体験したのか。

それともあれは、覚えていない過去の記憶を組み合わせ、想像で組み立てた精巧な幻想だったのだろうか?どちらにしろ、とてもリアルに感じられたので、その時はそれだけで十分だった。

タルボットは手に握った消しに目をやった。たった一輪の花に、自分を内なる世界、そして未知の世界を通って外なる世界にまで誘うことができる力があるなど驚きである。

グライズムさん、戻ってきたんですね!

タルボットは我に返ると、東インド会社の出資者であるジュニウスを見た。タルボットはこの男の全てを軽蔑している。黒のスーツとワックスをつけた口髭で自己表現する様子から、タルボットに向ける眼差し、そして自分と同業者のやりたいことを利益という観点から正当化しなければならなかったことを全てを軽蔑している。

ここで何をしているんです?

北アフリカの遠隔地でサンプルを採取するために、あなたの・・・なんて言えばいいでしょう・・・専門知識が必要なのです。

今は他の任務遂行中だ。他に送り込める科学者がいるだろう。

いますよ。

問題があるのか?

派遣した他のいくつかの遠征隊とともに姿を消してしまったのです。

タルボットは、黒い煙、アヘンの眠気を誘う香り、尿、汗、吐瀉物が充満する地下室の匂いを取り込むと、背を向けた。地下室には藁布団を敷いたベッドが2つ並び、その横にはアヘンを温めるためのナッツオイルランプが置かれた小さなテーブルがある。アヘンはその後、ライフル銃ほどもある長さのパイプに入れられる。

男たちは目をつぶった状態でうめき、ニヤニヤしている。一人の男はタルボットを見つめ、パイプを唇に当てながらゆっくりと大きく笑った。アヘンの粒をするたびに、地獄のような焼けつく音がする。

ジュニウスは咳払いをした。グライムズさん、分かってください。東インド会社にとってこれほど重要な任務はないんですよ。

「重要」という言葉から利益になるということだとタルボットは理解した。

記憶1722

ジュニウスの話は正確ではなかった。遠征から実際に戻ってきた科学者がいるのである。学生時代の友人であり、ライバルでもあったトマスだ。ブリード(ジュニウスはこう呼んでいる)への旅から戻ってきたトマスは、何を見たのか、何を体験したのかを一言も話さなかった。

実際、戻って以来、一言も話していないという。そして、旧友と会えばトマスもきっと刺激されるだろうと話しながら、ジュニウスはロンドンの薄い汚れた道を歩き、タルボットをトマスの家まで案内した。数分後、二人は質素な住居の入り口に近づき、ジュニウスが強く扉をノックした。

医師が扉を開け二人を出迎えると、トマスの意識は粉々に崩壊していて彼からは何も聞き出せないことを説明した。それから医師は2人を小さなジメジメした部屋に案内した。そこでは、パロボットのかつての同級生がベッドの端に座り、神経質に体を揺すっている。近くのテーブルに置かれた蝋燭が、暗闇の中でトマスを照らしている。タルボットは雪ゆっくりとした足取りで、トマスに近づくとやつれた顔と自分を見つめる。

うつろな目を見てゾッとしたタルボットは、隣にある椅子に座った。

旧友よ...

君がかなり困難な任務から戻ってきたと聞いたのは、ほんの数日前のことだった。

トマスは答えないが、その目には突然涙が溢れている。

大丈夫だ!何があったのか、私に話してくれ。

トマスは話そうとしたが、支離滅裂なことをつぶやくだけにとどまった。しばらくして、一筋の涙がトマスの青白い頬を伝い、トマスは震える指を何とかキャビネットに向けた。

タルボットは立ち上がり、ジュニウスを通り過ぎると、革の鞄を手にした。袋を開けて日記を出すと、トマスに見せたら。トマスは頷きながら必死に言葉を発ししようとするが、突然目を見開き、言葉の代わりに地獄のような叫び声を放った!叫びは息をするたびにどんどん大きくなっていく。

慌てふためいた医師が駆けつけて、二人を部屋から追い出した。タルボットは最後にもう一度、友人を見つめて、何がこのようなストイックで素晴らしい精神を壊してしまったのだろうかと考えた。

記憶1723

タルボットは馬車の中でノートを呼んでいる。正気を失った科学者の支離滅裂で不穏な考えしか書かれていない。ノートに書かれた内容を信じるとしたら、トマスは暗い民話から出てきた亡霊によって、人々が獲物のように常にかられる世界で永遠に生きてきたことになる。

トマスが姿を消していたのはたった一週間なのに、日記には何百日分もの記入がある。何千、かもしれない。全く意味をなしていない。ジュニウスも分からないようだ。タルボットはこの経理係を誤解していたことに気づいた。ジュニウスは思ったよりも情に厚く、トマスに心から同情しているようだった。

利益にしか目がないにもかかわらず、以外に人間味がある。

タルボットはジュニウスが実は二人の人間であり、東インド会社が彼をおかしくしているのかもしれないと考えた。東インド会社の社員としてのジュニウスは、まるで違う人間だ。あたかも東インド会社が、ジュニウスが他の誰かになれるような何かを与えているかのようである。

完全な他人になれるような何か…

おそらく保護か…

あるいは匿名性か…

その両方かもしれない。

タルボットは、自分と自分の研究についても同じことが言えるのかもしれないと思った。しかし、東インド会社に保護され、匿名性を与えられても、他者への思いやりを持ち続けることができるとなぜか確信している。

それでも…タルボットは友人のノートを身をもってではなく、好奇心を持って読み進めた。彼は自分のこの客観的に物事を捉える気質について思う。

自分は人間味に欠けているのか…
それともより人間らしい人間なのだろうか…

動物なら怒り、憤り、嘆きに任せて安濃することができる。人間が動物といにするのは、知性であり、より大きな利益のために感情を抑える能力である。

それでいて…

タルボットは人間が機械と言いにするのは感情だと考えずにはいられない。いや、感情ではない。共感である。他の人が感じていることを、その人が経験しているであろうこと…苦しんでいるであろうことを想像するだけで、それを感じることができる能力である。それが、知性の単純なメカニズムを超えた能力だ。

相手の立場に立って考えられるということは、なんと素晴らしい力なのだろう。これが理由で、詩や物語が存在し得るのである。共感がなければ、人間は何か別のもの…より小さなもの…より昆虫に近いものとして再定義されなければならないだろう。

それでいて…

共感変数が心の客観性を達成するための大きな障害となっているようだ。真実を探求するための障害に。しかし、人間性を失ってしまうのなら、心の客観性に何の意味があるのだろう?

 

記憶1724

灼熱のアフリカの白い太陽の下、川の上流にあるこの小さな船で兵士の護衛とともにどれほどの時間を過ごしたのか、タルボットは分からない。東インド会社の兵士だ。東インド会社は巨大企業であるため、世界でも有数の傭兵部隊を有している。素晴らしいものだ。国王や国の評判を落とすことを恐れず、結果を気にせずに、好きな時に好きなことをするーーー

タルボットはそんな姿に内心感心している。船尾でくつろぐ兵士たちをじっと見つめた。匿名で人間を狩り、殺し、拷問する場所を見つけた、若く無慈悲な男達である。料理人のオズワルドは、様々な植民地で鎮圧した反乱の話や、他の地で発見した素晴らしい料理の話をする。

カルダーは反体制派を何人も捕まえている有名な追跡者で、悪党から切り取った耳のコレクションを見せてくれた。ダリンは、沈黙が流れると婚約者の話をし始める。彼女は美しく、陽気で、良家の子女だという。彼は彼女への愛情を、他の誰よりも自分自身に言い聞かせるために口に出しているのだと、タルボットは感じた。ダリンは、彼女への愛と兵士という仕事への情熱との間で悩んでいて、両方は手に入れられないと理解しているようだ。彼女はあまりに多くの質問をして、考えたくないことを考えさせ、良心を思い出させるのだろう。

タルボットにはその気持ちが十二分に分かる。彼もかつては人を愛したからだ。エナである。しかしエナへの愛は十分でなかった。少なくとも実験を辞めようと思うには十分でなかったのだ。エナは彼の仕事に、彼の研究所に嫉妬していた。そこで長い時間を費やすことも、そして実験に傾けたエネルギや思いにも。

エナが実験室をめちゃくちゃに壊して火をつけた時、彼女がどれほど自分を愛しているのかをタルボットはすぐに理解した。破壊された自分の実験室を見て、自分が彼女に与えている苦痛や苦悩をすぐに感じたのである。そして、タルボットはそれ以上そのような感情を、あるいは罪悪感を感じたくなかった。

記憶1725

炎天下の中、ラクダに乗ったタルボットは、額から滴る汗をぬぐいながら体やその他の兵士の後について、砂に覆われたテントの並ぶ広大なキャンプにやってきた。砂漠用の衣服を着た男が近づいてきて、ファーリーと名乗ると、彼らはラクダを止める。タルボットはラクダから降り、挨拶を交わす。その後タルボットはファーリーの後を追い、ひそひそ声で話す隊員たちに囲まれた無数の炊事場を通り過ぎてキャンプの中を歩き、一番大きなテントに入った。

ファーリーがタルボットに向き直る。これは、なんと言えばいいか…通常ではないんですよ。これからあなたに話すことは、他の誰にも話してはいけません。

タルボットが小さくうなずく。

ファーリーがテントの奥の方へ行き、フラップを持ち上げると、遠くに巨大な黒い霧の塊が見える。内側から紫や青の不思議な光が放たれている。

あれは何なのだ?

ファーリーは霧の塊をじっと見つめた。私たちはブリードと呼んでいます。

考えられる説は他の次元…
なんて説明すれば良いのでしょう…
他の次元が私たちの次元に溢れ出しているというか…

この現象は以前にも確認されており、記録もされているのですが、こんなに長い間あるのは初めてです。しかし探索には十分でないでしょう。あなたにあの中に入って、草木を見つけたら記録を取り、サンプルを採取していただきたいのです。

タルボットは霧の境界を鋭い目で見つめた。これが他の次元だとどう結論付ければいいのかわからないのです。だから、グライズムさん。あなたにここまでご足労をいただいたんです。

もっと経験のある科学者を選ぶことができたはずだ。少なくともーーー

すでに送り込みました。戻ってこなかったのです。もちろん彼らの安否を気遣っています。ですが、あなたがこの異常な現象の中に入ってサンプルを持ち帰ることができたなら、彼らの犠牲は無駄ではなかったということになります。

タルボットは眉間にしわを寄せる。

ファーリーため息をつき、フラップを占めると、タルボットに向かいます。あなたが提案している…何でしたっけ?実験の質の改善ですか?それも検討いたします。つまりお望みの被験者を提供できるということです。

王の怒りに触れるぞ。

グライズムさん、私たちが答えるべきは王ではありません。

記憶1726

私たちが答えるべきは王はありません。

タルボットは、その言葉の意味するところを何度も考えながら、ノート、道具、小瓶を入れた革のカバンを準備した。鞄を閉じると考えた。王でないならば、東インド会社は誰のためあるのだろう?ジュニウスはかつて、東インド会社はまるで人間のようであり、人間同様の敬意が払われる存在だと言っていた。

しかし、東インド会社が人間だとは思えなかった。他の何かに見える。他の異質のなにか…おそらく獣のようなものだろう…人間を装っている獣だ。破壊と略奪のために世界に解き放たれ、たくさんの命を奪い、拳ほどの金を持って主人のもとに帰ってくる闇の存在。

タルボットには、この暗闇の一部であることを長い間嫌っている自分がいた。しかし時間が経つと共に、罪悪感も乗り越えて、その獣が何の咎めもなしに世界でできること、そして主人の為に達成できることの純粋な力と技能に敬服する方法を見つけるようになった。

獣が問題の種になる時が来たら、主人は獣の命をそっけなく絶ち、獣と獣が引き起こした苦痛、死、恐怖の全てを忘れ去られた墓に葬ることができるのである。しかし、金はそうではない。略奪品は違う。主人が全てを維持し続けられるのだ。金と略奪品は懐に入れ、そのうちそれを使って新しい獣、もしくは複数の獣に生命を吹き込むことができる。

東インド会社は人間ではないかもしれないが、何らかの声明であることに違わない。そして金がその生命力なのだ。その血なのである。

タルボットは、突然鼓舞されたような気分になった。金がエネルギーなのだ!いや、金ではない。通貨だ。通貨がエネルギーなのだ。いやエネルギーではない。人々に命令を下し、支配する変数だ。組織を操作するための…そうだ…この考えは考察する価値がある。追求する価値がある。東インド会社とその主人の為になるなにかだ!

タルボットは、人間をエネルギーや方程式に還元して理解する方法はないだろうか自問した。

すると、ノートを取り出すし「組織エネルギー方程式」という概念を書留める。方程式を書くと、それをかき消し、また他の方程式を書く。方程式を検討し、ため息を吐くと、再びかき消す。人間を実際に化学式に還元し、出力と可能性を決定することができるのだろうかと、彼は長い間考える。

それは奇妙なアイデアだった。おそらく、惨いアイディアでさえある。それでも、このアイディアには「足」があった。獣のような足が。封じ込み、支配できるエネルギーのようなものとして人間を扱うことは確かにもっともな話である。一つの変数、人間らしさの変数以外は。

つまり共感である。

エネルギーの流れを制御、操作、予測するための変数としての通過の強力さは、人間が生活の中で通貨に置く価値に正比例する。しかし…人間の変数を削除する、または減少させる方法があるに違いない。何とかして通貨を集合的な神、または少なくとも半神に変えるのだ。組織が恐れ、祈る対象であり、常に思いめぐらす存在に。全てを支配する唯一神。組織エネルギーを刺激し、ショックを与え、指示を行う唯一の変数。

タルボットはノート見つめて、声に出して笑った。なんという馬鹿らしいアイデアだ!足などない!タルボットや他の誰もが、人間の変数を排除する実験を行えるような世界は、現在にも未来にもありえないのだ。そんなことは、東インド会社でさえも許されないだろ。

だが、もし……もしあるとしたら…

…いかなる王や帝国よりも、組織を支配するのにはるかに強力で効果的だろう。

その方程式が化学の皮をかぶった、想像力豊かな走り書きにしすぎないことに気づいたタルボットは、方程式をかき消した。際限なしに組織で実験を行う自由が、東インド会社に与えられたとしても、この実態のない人間の変数を方程式から排除するのは言うまでもなく、減少させることでさえどのようにできるのか、想像もつかない。いかなる文化や共同体も、多様な信念や価値観も、そのような神は半神の存在を決して許さないだろう。

自分の理論の不条理さに首を左右に振ると、タルボットはノートを閉じ、鞄に入れて、旅に出かける準備をした。

記憶1727

タルボットは背後から聞こえる息をのむ声や、ため息を無視して霧の壁に向かって従者を先導した。中に入る前に立ち止まった。オズワルドが引き返したほうがいいという。戻るのであれば、インドで習ったとても美味しい料理を作ってくれるらしい。カルダーは自分たちが払われている金額を考えれば、引き返すことは不可能だと言った。ダリンがカルダーに賛同する。

タルボットはコメントをメモすると、指でほぼ液体のような霧をつついた。すると、霧は巻きひげを伸ばしタルボットをつつき返した。信じられないタルボットは再度霧を突いて、同じ反応があるかどうか見た。

しかし、霧は続き返さなかった。

最初の反応は自分たちの体熱によるものかもしれない。意識を持つかすみや霧が存在するなど馬鹿げた考えである。タルボットが長い間、霧を見つめると、ブリードの中から自分の名前を呼ぶエナの声が聞こえた。ため息をつき、声を無視したタルボットは心を落ち着けて、集中して考えられるようにとアヘンチンキを服用したことを一瞬後悔する。そして、皆が息をのみ、霧についての不安を囁く中、タルボットは目をつぶり、未知に向かって小さい一歩踏み出した。

 

記憶1728

タルボットが目を開くと、見たことがあるような火山岩石層に絡まっている、青と紫に輝く奇妙なつったんだ目に入った。見たこともないほど大きなカラスが、暗い空を旋回して鳴いている。二人の東インド会社の兵士がタルボットの隣に歩み寄り、信じられないと言わんばかりに目を見開いている。

タルボットはカルダーとオズワルドの方を向いた。二人の後ろの霧の道を注視し、ダリンが入ってくるの待った。君たちの仲間は?

カルダーとオズワルドはダーリンが見当たらないことに気づき、霧を手で払いながらダリンの名前を呼ぶ。カルダーは霧の中に詰め寄るが、タルボットはその肩に手をおいて静止する。ここは持っている場所とは違うところなのか?

体が当たる元から離れるどういう。意味だ?

放っておけばいいんじゃないのか?

タルボットは自分達とキャンプを分離している霧に近づいた。思うに、引き返してキャンプに戻ったのだろう。

カルダーとオズワルドはタルボットと視線を交わした。すると、カルダーは一歩踏み出し、青と緑の暗闇へと二人を先導した。

やがて、青く光る花蜜のような物質が水脈を流れるツタだらけの壁に差し掛かり、行く手を阻まれた。タルボットは手を伸ばし、小さな花から慎重に花びらを引っ張ると、小瓶に入れた。

カルダーが高いシュッという音とともにマチェット引き抜くと、ツタは突然震えたように見えた。

タルボットは何か不穏な感覚を覚え、振り下ろそうとしていたカルダーの腕をつかんだ。

やめたほうがいい…

馬鹿げている…

カルダーは腕を振りほどくと、ツタを滅多切りにして、紫の物質を全身に受けながら、道を切り開いた。

切り刻まれた蔦は一瞬で縮み、燃えさしのように朽ち、小さな霧となった。まるでカルダーの殺気に気付いたかのように、他のツタがその姿を引っ込めるのをタルボットは口をぽかんと開けて見ていた。脅威から逃げているようだ。

カルダータルボットを肘で突き、しっかりするようにと身振りで示した。しかし、カルダーが一歩進むと、足元の火山岩が突然パックリと開き、黒い霧が吹き出し太い蔦がするすると伸びてきて、カルダーのブーツに触れた。

タルボットが止める暇もなく、カルダーはツタを蛇であるかのように踏みつけた。体が笑って首を振ると同時に、突然ツタが生き返り、カルダーの足首にまとわりつき、ありえない力でその足をちぎり取った。カルダーは苦悶の叫びをあげ、熱い動脈の血しぶきが冷たい闇に飛び散った。

タルトはごくりと唾を飲み込み、オズワルドはパニック状態でカルダーを助けようとしている。タルボットは叫び続ける男を通り過ぎて、好奇心と懐疑の混ざった眼差しで、引き下がりつつあるツタを見つめる。

このもう一つの世界は、意識を持っているのかもしれない。人間を分析し試す。生命力を持つ世界。どのような目的があるのか、僕には分からない。だがーーー

叫び声が突然、タルボットの思考を中断した。カルダーの方を向き、怒鳴りたい衝動を抑えた。おそらくひどい苦痛に苛まれている彼に、人の思考を妨げる意図はなかったはだ。タルボットは素早く心配の表情をつくり、震えるカルダーの身体の横に膝をついた。人は足なしで、どれくらい生きられるのだろう?

オズワルドはキャンプに連れ帰ってくれと泣きわめいている。しかし、今までどの科学者によっても観察や研究がなされたことのない驚異を観察して研究できるこの唯一の機会を、タルボットは失うつもりはなかった。だが、オズワルドと口論する時間を無駄にしたくない。オズワルドはきっと理解してくれないだろう。タルボットは、カルダーをキャンプまで運ぶには、まず傷の手当てをする必要があると告げた。

オズワルドが同意すると、タルボットは自分が調合した、どんな会社が製造したものよりも強力な調合薬であるアヘンチンキのビンゴ取り出した。瓶をカルダーの口につけると、この薬が痛みを和らげてくれると伝えたから、その中身を震える口に流し込んだ。

まもなくしてカルダーの震えは止まり、目をむくと、息を引き取った。タルボットは小さな笑みをこぼしたが、突然首の付け根にピストルの銃身を感じた。

カルダーになにをした?

タルボットは目を閉じて、死を待った…

記憶1729

オズワルドはタルボットを人殺しと呼びわめいている。オズワルドの指が引き金を引こうとした時、大きな霧の雲が急突進してきて拳のようにオズワルドを掴み、叫び足をばたつかせるオズワルドを闇へと下がっていった。

タルボットは震える足で立ちつくし、訝しげに様子を伺った。まるでこの世界が彼を守っているかのようある。まるで…何らかの理由のためにタルボットを生かしているようだ。タルボットは突然カルダーとオズワルドに対して罪悪感を覚えた。それが消え失せると、輝くツタや花に照らされた、尖った岩石でできた螺旋状の道を進んでいった。かなり進んだはずのところで、またあの声が聞こえる。

ありえない。エナの声。タルボット足を止め、後ろを振り向きまた振り向き、必死に探した。今度はアヘンチンキの効果でないことは確かだった。この場所だ。タルボットを守っていたのではない。まるで猫がネズミにそうするようにからかっていたんだ…タルボットは目を閉じると、耳を塞ぎ、紫の螺旋状の道を進み続けた…

記憶1730

天蓋のように上で咲き誇る花々から、青く輝く水滴が滴り落ちる。花びらが舞い、その動きを目で追ったタルボットは、それを空中でつかんだ。丸い形と滑らかな手触りを観察して、小瓶に入れる。そして他の小瓶を取り出し、この異世界の液体の雫を集め始める。ケシのように心の扉を開けることができるのだろうか?突然、首を絞められ喘ぐ声が、ほぼ完全な静けさを被った。小さなねじれた木々や茂みの中を探すと、大きなように背中をつけて、浅く早い呼吸をしているオズワルドがすぐに見つかった。手で腹の傷を覆っている。オズワルドはタルボットを見上げた。

早く…頼む…あいつが戻ってくる…

タルボットは助けるか、そのまま進むか迷った。

あいつって?誰が戻ってくるんだ?誰にやられたんだ?

タルボットは震えながら息を吸い、かばんを開けるとオズワルドの傷口を縫うための糸を探し、オズワルドの隣に膝をついた。

野獣人間が…俺たちを狩っているんだ。何も聞かないんだ…無敵だよ…銃で撃ってもナイフで切っても刺しても、俺の後を追ってくる…

体力を温存しておけ。

他の奴らは見つけた。生きている…あいつは…人間で何かを作っているんだ。

タルボットは糸を手に取ると、深い切り傷を縫い始める。鞄に目を向けると、ツタや花から採取した青く輝く液体が目に入った。これに何の効果があるかはわからない。そして、分かるまでは、まだ時間がかかるだろう。

タルボットはオズワルド見つめた。いや、無理だ。やめたほうがいい。しかし、今は緊急事態だ。それが未実験の液体にかけてみることを意味したとしても、オズワルドを助けるためにできる限りの事をしなければいけない。

選択肢などというものは、ないに等しい。

タルボットはためらった後、小瓶を手にしてじっと見つめた。自分に嘘をついていることは分かっている。他にオズワルドを助ける方法があることも分かっている。だが、東インド会社がタルボットの人体実験の提案をまだ公式に承認していないことも分かっている。人体実験には長い時間がかかるだろう。非常に長い時間だ。そして彼には長い時間など残っていない。このようなチャンスに巡り合えるのは、これを逃せば何年先になるかわからない。

一滴だけ与えれば…たった一滴だけ…そうすれば、花蜜のような分泌物にどのような薬成分があるか、もしくはないのかが分かるのだ。

分泌物は異世界からの贈り物である。東インド会社がタルボットの提案の真価を議論している間に、研究所の戸棚で小瓶が埃をかぶっているのを何年も見つめるような事態だけは、どうしても避けたい。実際、率先して実践したことで感謝されるはずだ。

タルボットはゆっくりと、傷口に小瓶を近づけた。小瓶の口を少し傾けて、小さな一滴をネトネトした傷口には落とした。オズワルドの血が分泌物を吸収するのを待ち、じっくりと観察した。

最初は何も分からないように見えた。すると、突然オズワルドの顔が恐怖で歪み、体がねじれた。火のような青い光がオズワルドの中を駆け巡り、青や紫の水泡で体が覆われ始めた。

タルボットは驚きの目で見ている。こんなものは見たことがない。なんと素晴らしい。たった一滴が数分で、オズワルドの全器官をショック状態に陥れるなんて。変異とエネルギーの放出だけでも不可能に見えた。それなのに…自分の目の前で起きていたのだ。

水疱が一つ一つ沸騰して紫の膿とともに破裂するたびに、オズワルドが悲鳴を上げる。

この恐ろしい光景を目の当たりにして、自分が料理人にしてしまった行いを自覚すると、タルボットの驚きは恐怖に変わった。タルボットの頭は、このかわいそうな男を助ける方法を必死に探すが、なすすべがない。悲鳴の中、肉体から離脱したエナの声が自分の後ろで反響していた。

タルボット!あなた一体何をしたの?何をしたのよ!?

タルボットは後ずさりすると踵を返し、渦巻く相反する感情が自分を駆け巡る中、このありえない世界の狂気の中を突き進んでいった。

何をしてしまったのだ?私は一体何をしてしまったんだ!?

タルボットは太いツタの中をよろよろと歩き、光り輝く花の咲いた岩や死体をよじ登った。地面に転げ落ちたタルボットは、大儀のためであると自分に言い聞かせた。料理人はどちらにしろ死ぬ運命だった。自分は重要なことをしている。自分は思考の速さで人間を他の世界に運ぶほど強力な化学物質や化合物を探しているのだと。

世界の間を旅する唯一の方法は、思考の速さである。そして、その中に見知らぬ未知の世界への扉がある…その鍵を探そうとする努力は、一料理人の命を上回るのだ。

石によじ登ったタルボットは、黒い霧の塊に囲まれていた。それをじっと見つめていると、何か蒸気の皮膜のように波立つ小さな細胞を見つめている自分に気付き、パニックを起こしていた心は驚きとともに静まる。するちとーーー

霧はゆっくりと消え去り、太く黒い葉で覆われた木が現れた。

タルボット書を見つめていると、木の幹がもじもじ動いているのに気づく。その木は人間出てきた。彼は消息不明になっていた従業員を見つけた事に気づき、驚く。タルボットは目を見開き、開いた口が塞がらないまま、ゆっくりと死の木に近づいて行く。美しいと同時に、恐ろしい。これは…


崇高だ。

その言葉しか思い浮かばない。

タルボットがゴツゴツした木に近づくと同時に、黒い葉が突然飛び立つ。大きなカラスだ。空を見上げると、カラスは闇の中へと消え去っていった。すると、石を踏む音が聞こえ、タルボットが視線を移すと目の前に野獣人間が立っていた。その生き物は、まるでタルボットのことを知っているかのように、大きな口を開けて、青く光るめでタルボットを見ていた。タルボットの疑念の目を覗き込むとためらいを見せ、葛藤しているようだ。突然---

生き物が何か恐ろしいことを金切り声で叫ぶと、その手から蔦が伸びて、タルボットの体に巻きつき胸を締め付けた。タルボットは息ができず、意識を失っていく。

はっと息を飲んで目を開けると、タルボットは炎天下の砂漠に一人でいることに気づいた。どれだけの間、気を失っていたのかはわからない。自分の体を木から離そうとしたのは覚えている。誰かが自分に助けを求めていたのも覚えている。全てが目の前で蒸発する中で、サンプルを採集したのも覚えている。そして思い出す。焼け付くような白い太陽の下、歩き、崩れ落ち、突然他の世界やアヘン窟で目を覚ますのだろうかと思ったことを。

ラクダに乗った男達の蜃気楼が自分の方へと近づいてくくるが、タルボットは座った姿勢を保つのが難しかった。しっかりと握った自分の拳に気づき、ゆっくりと開けて見ると、中には青と紫の花が握られていた。

~おしまい~