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【DbD】ジョナ・バスケスのアーカイブストーリー(背景物語)「学術書12-矛盾」【噓の後遺症】

ジョナ・バスケス「アーカイブストーリー│

 

こんにちわ。きまぐれ(@kimagure_DbD)です。
当ブログでは、DbD(デッドバイデイライト)に関する情報をお届けしています。初心者さん・中級者さん向けに分かりやすい解説を心掛けております。どうぞよろしくお願いいたします。(※総プレイ時間約3000時間程度の若輩者です)

 

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きまぐれ

本日は「学術書12-矛盾」で解放される「ジョナ・バスケス」のアーカイブストーリー(背景物語)をご紹介していきます。

 

ジョナ・バスケスのアーカイブストーリー「噓の後遺症」

記憶201

雨の降るコロラド州ホワイトロックの通りは歩行者でにぎわっている。ちょうど食料品店から出てきたカップルにジョナは突っ込んでしまい、押し倒されたカップルからリンゴやオレンジが落ち、キラキラ光る水たまりに入った。ジョナは素早く大きな声で謝ると、街灯に照らされながら走って通りに出る。鳴り響くクラクションに、車のヘッドライトの光。ジョナが黄色いセダンのボンネットの上を滑り、自転車に乗った女の前に着地すると、女が倒れる。女はゆっくり立ち上がると、ジョナに向かって叫んだ。銃弾が近くの空気をかすめる。

肩越しに後ろをちらりと見ると、ジョナは真っ向から土産店に突進した。マグカップや皿を割り、勝手口めがけて走り、裏通りに出ると濡れた歩道で滑った。すぐに立ち上がり、全速力で走る。

フェンスを飛び越えて、コンクリートの堤防を転げ落ちると、急いでゴミ箱の陰に隠れた。ジョナが息を整えているそばを、黒いトレンチコートを着た追っ手が通り過ぎていく。サイレンサー付きの黒光りするピストルを持っている。

暗闇の中で目を細め、彼らの姿を見る。不明な位置から発信されていた、ランダムであろう音を解読してしまったことが誰かの気に障ったのだろう。暗号化された信号やパルスを通して、名前や位置情報を送信しているスパイだろうとジョナは考えていた。理由はまだ分かっていない。

しかし、企業名と著名な億万長者の名前を解読するとすぐに、上司にその任務から降ろされた。早すぎる反応だった。だからジョナは、自分で調査しようと考えた。最善のアイデアとは言えない。しかし、彼の中の何かが知りたがっていた。失踪した人物の名前を含む暗号メッセージに関わるなという命令をなぜ受けたのか、知る必要があったのだ。ジョナは、この件が何らかの形で人身売買に関連するように思えた。しかしディーンは…

・・・ディーンという男はパターンに当てはまらない。彼は、失踪した他の人物たちとは違っていた。この男はうるさく、よくしゃべり、自分の生徒に起きたすべてを政府のせいにしていた。

あの子分どもがディーンを見つける前に、自分が見つけなければいけなかったのだ。

記憶202

叫び声がジョナの携帯からこだまする。ジョナは陰鬱な狭いモーテルの部屋にいる。この地域の数人の若者が作ったフェイク映像を見ていた。廃墟と化した駅から逃げ惑う若者たちのシーン。その後ろから、彼らをさらおうとするようなかぎ爪のような恐ろしいフックとともに霧がやってくる。

何を見ているのか分からなかった。まだ小さい頃に母親と行ったフレズノ美術館で見た絵画に似ている。芸術は視野を広げてくれると母親はよく言っていた。だがこの作品にそのような効果はなかった。その作品は、ジョナを心底怖がらせただけだった。

その後、もう美術館など絶対に行きたくないと思った。ディーン・パーカーは彼らの担任だった。ディーンは何か知っていたから、名前が暗号化された信号に載っていたのだ。生徒が何か話したに違いない。ジョナは動画を閉じて、オンラインで見つけたディーンのプロフィールを開いた。彼を見つけ出すための手がかりを見つけるためだ。何らかの手掛かりを。

記憶203

ディーンのプロフィールに載っている衛星顔認識写真から、ディーンは交通量の多い高架下で細々と暮らしているホームレスのコミュニティを訪ねていたことが分かった。ジョナは車を降りると、小さな焚き火の間を縫うように歩き、オレンジ色の光に照らされた無感情でいかめしい顔をしたホームレスのなかを探した。少しして、ブランケットをしっかりと被った男が自分のほうをまじまじと見ていることに気づく。ジョナが男に近づくと、男はさっと立ち上がり、走り去る。ジョナは全速力で男を高架道路の端まで追った。

しかし、そこでディーンは走ってくる車の間を縫って、道路の反対側の森の中に消えてしまった。大きなため息をつき、車に戻ったジョナは息を整える。ディーンはあそこまで怖がるほどの何を知っているというのだろう?

 

記憶204

早朝、ジョナはディーンが父親に連絡を取ろうとすることを期待して、車で老人ホームに張り込んでいる。自分の両親に3週間以上も連絡していないと気付き、ひどく心配しているだろうとジョナは不意にため息をつく。自分が愚かであることを、自分で分かっている。彼の人生の大半において彼を愛し、育て、守ってくれた両親に、そんな仕打ちをしていいわけがない。ほんの一瞬も両親と心を通わせる時間を持たずに、長い時間を過ごしてしまった自分が、甘やかされた恩知らずな、自分の都合の良い主張ばかりする子供のように感じられた。

ジョナは老人ホームの入口を見つめながら、夕方に両親に電話をかける時間を作ろうと自分に言い聞かせた。アルツハイマーを患っているディーンの父親は、常に介護が必要だ。自分の両親が自分を忘れてしまうような人生など想像したくもない。両親に教わったすべてを生かして国と自由世界を守り、奉仕している息子を両親がどれほど誇りに思っているか。それを思い出してもらえない人生など、想像したくもない。ジョナは上司には重要な業務の右腕だと言われながらも、ほとんどの時間をデスクワークで過ごす自分を時に無力に感じていたことを、両親に決して認めなかった。

問題は、自分の仕事の傍らで左腕が何をしているのか知らないことである。それに、しょっちゅう真実の半分しか知らされていないような気がする。ジョナがここにいる理由はそれだった。

だから自腹を切って、自ら調査を行っているのだ。信号の解読で判明した企業名に関する、完全に妥当な彼の疑問が誰かの気に障ったらしい。これはジョナのチーフオフィサーでさえも見たことのない相当なレベルの反応だったため、任務を降りるようにと正式な命令が下った。そして、優秀な右腕のように、正式に新たな任務に就いたのだった。しかし、その裏で...

ジョナは自分が抱いた疑問に対する答えが欲しかった。

記憶205

日が暮れそうになると、ジョナは老人ホームの通用口から出てきた男を見つけた。ジョナは車を降りて男の後をつけると、老人ホームの裏まできたところで見失ってしまった。

またか!心の中で悪態をつき、現場での仕事をもっと学ぶべきだと感じた。デスクで数字と格闘して、パターンを探し、野球の話をするよりも、もっと現地調査に時間をかける必要がある。ため息をつき、大股で車に戻り、ドアを開けようとすると鍵がかかっていることに気づいた。ポケットのリモートを起動してドアを開けると、車に乗り、エンジンをかける。一瞬ハンドルにもたれかかり、老人ホームの入口を見つめると、自分に腹を立てる。

リバースにギアを入れようとした時、突然助手席のドアが開いた。顔に銃が突き付けられている。ジョナは動揺していたが、フードを被った男が助手席に乗り込んでドアを閉めると、きまりの悪さを覚えた。

記憶206

ジョナは手を挙げる。ディーンは長い間ジョナを見つめてから、銃を下ろす。なぜ私の後をつけるんだ?安全になったらこちらから行くと言っただろう。

ジョナは手を下した。ディーンが何の話をしているかはまったく分からなかったが、どうやら自分を誰かと間違っているようだ。ジョナは肩をすくめた。

もっと気をつけてくれないと。私がこんなに簡単に君を見つけられたら、奴らにも見つかるぞ。私を追っている奴らは、軍あがりで高度な訓練を受けている。プロなんだよ。何も気が付かないまま頭に風穴が空いているなんてことになるぞ。ディーンのマンションを捜索していた時、ジョナは奴らが来るのを見た。

なぜ俺が奴らの一味じゃないと分かるんだ?

ディーンはゴクリと唾を飲み込む。だとしたら、私はすでに死んでいるはずだからさ。まだ話す気か?底なし沼から身を引くのに、まだ遅くはないぞ。

話したい。

車を出せ。行き先を教える。

 

記憶207

ディーンはジョナのことをマックスと呼んだ。行方不明者の捜索をする独立組織の人間だと思っているらしい。ディーンはジョナに未舗装の道路に入るように指示し、進むと古くさびれた木の橋にたどり着いた。ジョナは森の横で車を止めると、ディーンに顔を向ける。ディーンは月光に照らされる橋をぼんやりと見つめている。

ディーンはため息をつく。父とあの橋の下の川でよく釣りをしたんだ。楽しかった。マックス、私について何を知っている?

ジョナはディーンから視線をそらした。あなたは高校の教師だった。そして廃品置き場での悲劇の後、仕事を辞めた。

あれは悲劇なんかじゃない。あの子らのことはよく知っていた。クスリでラリって殺し合ったんじゃない。馬鹿なことはたくさんしていたが、あれは違う。

ジョナは注意深く頷いた。

最初はスパイにはめられたと思ったんだが、それよりずっと大きいことに気が付いたんだ。メモしないのか?

ジョナはこめかみを指で軽く叩いた。

記憶力はいいんだ。

そうか・・・とにかく、ジョニーたちは山の中にある古い廃駅から信号を拾った。おかしな周波数に振動・・・それで、彼らは何が起きているのかを見に行ったんだ・・・駅に到着すると、そこで古代の儀式かなんかを執り行っているローブを着た狂人の集団を撮った。儀式で連中は、何が起きているのか理解できないようなヤク漬けの男を何かで突き刺していた。

ジョナは眉を上げ疑念の表情を浮かべる。

あれは、フェイク映像だ。いたずらがバズっただけさ。

ディーンは厳粛な様子で首を振る。

そうだったらよっぽど良かったんだが。だとしたら、彼らはまだ生きていただろうからね。メディアに埋め込まれたモノマネ鳥はひとつの真実を隠すために十の嘘をついた。そして、情報源の信用を落とし、抹消した。

ディーンはジョナが生まれるずっと前に打ち切りになった昔の構想に関して言及していた。ジョナが疑い深くため息をつく。通常なら陰謀好きな男で片付けてしまうところだが、ディーンの名前は信号に暗号化するほど重要なのだ。

殺される前に・・・彼らはまた駅に行った・・・そしてあいつらが橋を破壊する前に、さらに映像を撮ったんだ。その中からいくつか映像を公開したら反応があった・・・ひとつの真実を隠す十の嘘・・・そしてインターネット上のどこかで痕跡を残してしまったようだ。

ディーンは首を横に振り、フロントガラスをぼんやりと見つめた。

この底なし沼はかなり深い・・・ものすごく深いんだ…私の団体は、とても邪悪な存在をこの世界に持ち込もうとした数人の愚か者によって危険にさらされた。

ジョナが思慮深く頷くと同時に、車の後ろ側に銃弾が当たった。ディーンはためらうことなく車を飛び出し、背の高い草を通って森の方に逃げていった。ジョナはその後を追った。

記憶208

ジョナは銃を構え、闇の中を密かに移動する。追っ手の数は二人。ディーンのマンションで顔を合わせたのと同じ連中だろう。古いカルトと危険な儀式のフェイク映像を広めている陰謀好きな男一人のために、かなりの力の入れようだ。茂みに素早く隠れると、より大きくなる着実な足音に耳を傾ける。ジョナは辛抱強く追っ手が来るのを待っている。一人はジョナを走り過ぎた。ジョナは追っ手めがけて飛びつき、リボルバーのグリップで殴って意識を失わせた。

そして闇に紛れ、もう一人を待つ。すぐにもう一人がやってくるのが見えた。ちょうど通り過ぎるところに、自分の腕を出してラリアットを食らわせる。それから、すぐさま頭に拳をお見舞いした。ジョナは立ち上がると、ディーンの名前を呼びながら、携帯のライトを使って探し始めた。

 

記憶209

ジョナは廃品置き場にやってきた。ディーンも同じ勘を働かせてくれればいいのだが。車から降りると、金網のフェンスを乗り越え、周りを見渡す。

つじつまが合わない。

何かがおかしい。

直感で、他の可能性があることを感じた。ジョナは、しばし頭を整理する。次に、若者が次にどうすべきか口論している様子を、古代のカルトに関する集めた証拠をどこに隠せばいいのかを口論している様子を思い浮かべる。ジョニーが封筒をつかみ、山積みになっている車の中に消えていく。

ジョナは山積みの車を見つめ、ここに何かが隠されているのだろうかと考えた。警察が見過ごしてしまった何か。まだディーンが捕まっていなければ、姿を現すまで時間の余裕がある。

記憶210

ひとつの真実を隠す十の嘘。 確かにあり得る。 諜報機関がまだ発達段階で、 指令
が曖昧だった頃、 部署がストンパーやカーターみたいなサイコパスによって仕切
られていた頃であれば、 当局ならやりそうなことだ。 多くの命を絶ったこれら機
密の部署や実験は、公式には閉鎖されてきた。 しかし、 非公式には…. 完全に閉鎖
されたとはジョナは言い切れなかった。

非公式に、 プログラムは政府の他の支部に移った可能性もあるし、 あるいは諜報
機関の多様な一区画に名前を変えて移されたのかもしれない。 ジョナには分から
なかった。 正確な事実は謎だ。

ため息をつくと、ディーンの話の裏付けとなる証拠の捜索は無駄だと感じ、ジャナは諦めた。解体されたトラックのボンネットに飛び乗り、仰向けに寝転び、星を見つめていると、何か非常に恐ろしい感覚が湧きあがってくる。自分がディーンに会うことはもうない。他の誰も彼に会うことはないだろう。あの教師はいなくなってしまったのだ。何らかの機器を購入し、駅まで自ら確認しに行くしか、真実を知る方法はない。

家に戻ってこの話をすべて忘れたいと思っている自分がいた。しかし、もう片方の自分は真実を知りたがっている。知りたい。なぜ自分があんなにも急に任務を降ろされたのかを知る必要がある。左腕は右腕がしていたことに気づかなくて、パニックを起こしたのだ。そのパニックは、ジョナの中で奇妙な感情を起こした。諜報機関が反政府勢力を結成して資金を提供し、地域を不安定化させ、政府に武器を売っているという忘れ去られた噂が再び持ち上がったとき、その同じ感情が湧きあがってきたのだ。

それを考えるだけで、もう仕事を辞めて、父と一緒に農業をやりたいと思った。しかし、ジョナは今まで物事をやめたことはなかった。そして、自分が中から危険分子をあぶり出す完璧な立場にいることを認めざるを得なかった。歯止めをかけることさえできるかもしれない。自分が辞職することは、この危険分子に好きなようにさせて、堕落を招くことになる。それは許せない。それが二重の生活を送ることを意味したとしても、国に対して背を向けることはできなかった。そもそも二重生活ならもう送っている。考えれば考えるほど、人生の大変な時期に差しかかっていることに気づいた。これは...人生をかけた戦いかもしれない。