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【DbD】アーティスト(カルミナ)特殊能力と固有パーク解説【Dead by Daylight】

 

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・アーティストについて知りたい!
・どんなパーク持ってるの?
・背景物語も教えて!

とDBDのキラー、アーティストについて疑問を抱えている方の悩みを解決できる記事となっています。

カラスを自在に操る、DBDオリジナルキラーです。

 

アーティスト「基本ステータス」

移動速度 4.6m/s 脅威範囲 32m
背の高さ 平均 難易度 普通

アーティスト特殊能力

固有能力「さいなむ害鳥」

長押しで能力ボタンを使い、さいなむ害鳥をチャージ。チャージ後、攻撃ボタンで不吉なカラスを呼び出す。(素早い再使用は、能力ボタンを保持しながら攻撃ボタンを押すことで可能。)

②アビリティ発動時、不吉なカラスが飛び、小範囲にダメージを与える。その飛翔コースはキラー表示される。

③不吉なカラスは飛翔コースを外れるとダメージを与えなくなるが、障害物を通過可能になり、近くの生存者の位置を明らかにする。

④飛翔コース外では、カラスが生存者周辺に群れを形成し、そのオーラをキラーに表示。生存者は撃退アクションまたはロッカーに隠れることで群れを撃退可能。撃退時、そのオーラはキラーに表示されない。

⑤群れに囲まれている生存者は、2羽目の不吉なカラスに攻撃されるとダメージを受ける。

アーティスト「固有パーク」

パーク名 カテゴリー 実用度
不吉な包囲 発電機ブロック ★★★★★
悶絶フック:共鳴する苦痛 発電機遅延 ★★★★★
呪術:ペンティメント 発電機・治療遅延 ★★★★☆

不吉な包囲

発動条件 ・生存者を初めてフックに吊るすたびに1トークンを獲得
効果詳細 そのフックから16メートル離れた際、全ての発電機が12秒間ブロックされる。
・4トークンに達すると、フックから16メートル離れた際、エンティティが全ての発電機を40秒間ブロックする。
・オブセッションのオーラが6秒間表示される。
効果解説 「不吉な包囲網」詳細はこちら

悶絶フック:共鳴する苦痛

発動条件 ・生存者を初めて悶絶のフックに吊るす
効果詳細 ・生存者をフックに吊るすとトークンを1個失い、修理進行度の最も高い発電機が爆発して進行度が即座に25%失われ、さらに後退し始める。
効果解説 「悶絶フック:共鳴する苦痛」詳細はこちら

呪術:ペンティメント

発動条件 ・破壊されたトーテムが生まれる
効果詳細 復活のトーテム1つ:生存者の修理速度が30%低下
・復活のトーテム2つ:生存者の治療速度が30%低下
・復活のトーテム3つ:生存者がダウンした時の治療速度が30%低下
・復活のトーテム4つ:生存者の脱出ゲート開放速度が30%低下する
・復活のトーテム5つ:全てのトーテムがエンティティによってブロックされる。
効果解説 「呪術:ペンティメント」詳細はこちら
 

アーティスト立ち回りポイント

カラスの有効範囲はマップ全域

アーティストの特殊能力『さいなむ害鳥』は、設置地点からマップの端まで効果範囲が広がります。ただし、この能力は上下への移動はできませんので、高低差がある場所では注意が必要です。

からすがまとわりつくオーラが視える

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キラーは、生存者にカラスがまとわりついている時、その生存者のオーラを視認できます。これにより、障害物に隠れていても生存者の位置を把握できるため、優位に立ち回ることができます。

生存者はカラスにまとわりつかれたら、アビリティボタンを押して速やかに振り払うようにしましょう。

さいなむ害鳥はライトで消せる

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ハグの罠同様、飛び立つ前(待機中)の「さいなむ害鳥」もライトで消す事が出来ます。タイミング的には難しそうですが知識として持っていると役立つかもです。

「アーティスト」と相性の良いパーク

パーク名 おすすめポイント

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不協和音

不協和音で通知された場所に「さいなむ害鳥」を飛ばし、発電機の妨害を行う。


死人のスイッチ

生存者をフックに吊るした後、発電機を修理しているサバイバーに向けて「さいなむ害鳥」を飛ばすと「死人のスイッチ」が発動してくれます。


使い方は一緒ですが「さいなむ害鳥」の有効範囲がマップ全域なので、発電機遅延と索敵両方の効果を生み出す事が出来ます。

 

アーティストの背景物語

 

カルミナ・モーラは才能ある芸術家だが、幼い弟の死に自責の念を抱いていた。チリ南部、岩の多い沿岸の村で育った彼女は、パタゴニアの雄大なる風景を写生するのが好きだった。家の外に座り、隣にある木に巣作りしたカラスに餌をやりながら、印象深いフィヨルドを描く。

カルミナは子供の頃、母親が突然失踪したことを自分のせいだと思っていた。母親に見捨てられたのはお前のせいだと父親に責められたことで、母と別れた悲しみはさらに増した。そしてまだ自分も子供だったにもかかわらず、弟マティアスの面倒を見るのは彼女の役目となった。

1年後のある日、カルミナがマティアスと一緒に外で絵を描いていると電話が鳴った。父親は庭から動かず、ビールを飲んでいる。急いで家に入ったカルミナは電話を取って数秒で切ったが、外に戻った時にマティアスの姿がどこにも見当たらなかった。父親に聞くと、マティアスを全く見ていなかったと言う。カルミナは弟の名前を呼びながら、そこらじゅうを探し回った。すると家のすぐ近くにある小川に、明るい赤色の上着が落ちているのが見える。マティアスのジャケットだ。小川に飛び込んだカルミナが見つけたのは、瞬きせず、うつろな目で水面に浮かぶ弟だった。マティアスは川に落ち、溺れ死んでいた。

カルミナの突き抜けるような泣き叫ぶ声が空に響いた。川岸でカルミナを父親が見つけた時、彼女はカラスの群れに囲まれながら弟を両腕にしっかりと抱きしめ、すすり泣いていた。弟の遺体が父親に奪い取られると、カルミナは声が枯れるまで泣き続けた。

翌日の朝、世界はまるで暗闇に覆われたかのようだった。父親は何も言わなかった。言わなくても伝わったからだ。カルミナは、何もかもが自分のせいで起きたということを悟っていた。数ヶ月が過ぎても、弟を失った記憶は朝露のように鮮明だった。自己嫌悪に陥った彼女は絵も描けなくなってしまった。マティアスのいない人生なんて無意味だ。

マティアスの誕生日の朝、どんよりとした空の下、カルミナは家から少し離れたところにある狭い橋まで歩いた。自分に救いをもたらすものは何もない、彼女はそう確信していた。母親はいなくなり、弟は死んで、父親はすべてを自分のせいだと思っている。カルミナは、生きる糧をすべて失ったと思い込んだ。

橋の柵まで歩くと、その下には激しく流れる川が見えた。地元では「飛び降りスポット」と呼ばれている。車が何台か横切るも、誰も止まろうとはしない。誰も気に掛ける人はいないようだった。柵を乗り越え橋の縁に立つと、カルミナの足が震えた。見下ろすと、川の水が巨大な岩に勢いよくぶつかっては流れていく。カルミナは目を閉じた

すぐに会えるからね、マティアス。

すると突然、耳障りなカラスの鳴き声が空いっぱいに鳴り響いた。目を開けたカルミナが見たのは、自分のほうへと向かって飛んでくる黒い羽の大群だった。羽の大群が分かれて空が見えると、光沢のある黒カラスが上から飛び降りてきた。そのうち1匹が彼女の肩に留まり、まるで魂を覗き込むかのようにカルミナの目をじっと見つめている。カルミナが柵を持つ手をゆるめると、そのカラスはうるさく鳴いた。カルミナは困惑して、カラスを見た。

別のカラスが柵に留まり、また別のカラスも留まった。橋の柵はあっという間に集まってきたカラスで覆われ、カラスたちは彼女の側を離れようとしなかった。不可解で見定めるような目線を大量に感じる。まるで試されているかのようだ。一瞬でも下を見るとカラスの怒涛の鳴き声が響き、カルミナの悲観的な衝動は妨げられた。カラスは彼女の幸せを願っているようだった。縁からぶら下がった彼女の黒髪が風に揺れるなか、カルミナはカラスを自分と同類だと思った。マティアスが死んでから、初めて自分は独りではないと感じた。

カルミナは家に帰り、もう一度生きてみることにした。カラスは去ったが、自分の身に何かが起きれば戻ってくる気がした。

壮絶な体験に刺激されたカルミナは筆を手に取り、その後何週間もかけてその出来事を絵で表現した。黒インクを使って黒い羽の大群が群がる「飛び降りスポット」と、自分の命を救ってくれたカラスの群れを描く。その体験がきっかけで、彼女の特徴である黒インクを使ったシュルレアリスムの芸術が生まれた。

数年後には色彩が闇を突き破り、表現方法が変わったことでアート表現の幅が広がった。カルミナは人通りの多い街角で大規模の壁画を描き、壮大な衣装をデザインして、過激な詩を朗読した。カルミナのアートは地元で起きた近しい人の悲劇を表現したもので、そんな作品を見た地元民は彼女のアートを無視することはできなかった。そして彼女が芸術を披露する場には、どこにでもカラスがついてきた。

カルミナのパフォーマンスはますます目立つようになり、他の芸術家から「鼓舞するアートスタイル」が注目されるようになった彼女は、イコノクラスムの視点を理解してくれる画家のグループと付き合うようになる。彼女のパフォーマンスがきっかけで大規模なシュルレアリスム運動が起きると、社会現象にまで発展した。

名声を得たカルミナに「ヴァック・レーベル」という多国籍企業から仕事の依頼が舞い込んだが、このグループ企業を調べると、彼らが評判の悪い下院議員を選んで芸術作品を贈与していたことがわかった。ヴァックに仕事を委託されたアーティストたちは、その後姿を消しているようだった。

カルミナはヴァック社の政治汚職との関係性を暴こうと、同社の依頼を引き受けることにした。その翌週、カルミナは霊園にある地下墓室に巨大な壁画を描いた。作品の内容は、シュルレアリスムな死に神がチリ人農家の畑を刈り取るという、ヴァック・レーベルのロゴだ。壁画を描く時には、政治革命を詠った詩を縫い付けた演劇用のドレスを着ていた。

彼女の作品は汚職に関する過激な論争に火をつけ、それによってカルミナは批判の的になった。匿名で殺害の脅迫をいくつか受けたカルミナは、安全のため親しい友人たちを連れて父親の家に避難した。

その夜、覆面の武装集団が家に押し入りカルミナと友人たちを素早く取り押さえると、ワゴン車に乗せて走り去った。

次の日の朝、乾いた風に乗って飛んできた砂が顔に触れ、カルミナは目を覚ました。砂漠のど真ん中で、手足が縛られた状態で椅子に座っている。友人たちは縛られ、地面に横たわっていた。カルミナの顔に影がかかる。カルミナは見上げた。

長いローブに身を包み、黒っぽいフードをかぶって顔を隠した男が近づいてくる。男はローブから銀のナイフを取り出した。

カルミナの手を掴むと、男は聞いたことのない言語で聖歌を暗唱しはじめた。カルミナは男から目を離さなかった。男は暗唱をやめると、突然ナイフを一気に振り落とした。

カルミナが苦痛で悲鳴を上げ、目を覚ました友人たちが見た光景は恐ろしいものだった。カルミナの切断された手が砂に落ちている。

フードを被った男は満足げな笑みを浮かべた。これではもう絵を描けないなぁ?カルミナは男に向かって金切り声で罵りの言葉を浴びせながら、拘束から逃れようと身をよじらせた。

男はカルミナの顎を掴んだ。彼女は男に唾を吐きかけた。

男は低く唸ると彼女の口をこじ開け、舌を掴み出した。カルミナは手錠を外そうともがいている。男は強烈な一撃でカルミナの舌を切り落とした。

彼女は苦痛で喘いだ。男がローブでナイフを拭くと、血の跡が残った。これではもう詩を朗読できないだろう?

カルミナの胸が悲しみで押しつぶされる。苦みよりも鮮明だった。制御できないほどの怒りに圧倒され、嘆きと喪失感で正気を保てなくなる。カルミナは弟を亡くしていた。その痛みに立ち向かうための唯一の手段を、彼女は失ったのだ。カルミナは弟が死んだ日と同じくらい泣き叫んだ。

荒れ地に騒々しいカラスの鳴き声が響き渡った。空は黒い雲のつむじ風で覆われている。黒い鳥が血塗れになったカルミナの腕に留まった。見上げると、雲から激流のような勢いでカラスが飛んできて、フードを被った男に向かって突っ込んでくる。

飢えたカラスたちが男の肉体を容赦なくついばむなか、自分の描いたシュルレアリスムの作品が実現していく様子を見ながらカルミナは微笑んだ。

ところが、カラスのターゲットが地面に横たわる友人たちに移ったのを見て、彼女の心臓は怒りで飛び出そうになった。苦痛と罪悪感、恐怖の波が押し寄せ、カルミナは叫んだ。しかし叫んでも無駄だ。飢えたカラスは制御できないのだから。

友人たちの苦痛に満ちた叫び声が強烈さを増すなか、カルミナの目に闇が掛かった。誰かの死が訪れる。次もまた、彼女のせいで。

濃く、黒い霧がカルミナを包んだ。

~おしまい~