きまぐれDbD

DbDの楽しさを発信中!

【DbD】エンティティの謎に迫るアーカイブ物語「観測」【学術書Ⅲ】

f:id:Rainbow_Color:20200919001636j:plain
きまぐれ

本日は【学術書Ⅲ】で解放される「観測」のお話になります。スキマ時間にお読みいただければと思います。

ブックマーク(お気に入り)お願いします。

 

 

エンティティの謎に迫るアーカイブ物語「観測」【学術書Ⅲ】

f:id:Rainbow_Color:20210523134233j:plain

アーカス2903

アーカイブで、リフトから捕らえたいくつかの死に対して実験するために早起きをした。

テラ・728からの牛乳を少々飲んだ。
テラ・232のラジオ番組を視聴した。
ホラーストーリー、恐怖の物語。
ダンテの神曲、時獄篇の新説を読んだが…どこから手に入れたかは忘れてしまった…故郷のことを考え、ウィスキーを少し飲み、永遠とも思える時間の眠りについた。

アーカス437

テラ・917のウィスキーを2杯ほど飲み、いくつかの記憶で実験をして、それから眠りにつこう。

917からの魂の温もりは、いつも私を寝かしつけてくれる。私は非常に残酷な状況に置かれてはいるが...オーリスがなければもっと悲惨な状況だっただろう。物を実体化、または作り出してそれを楽しむ能力なしでは。これこそ が"創造"のなのかもしれないと考えると不思議だ...

記憶の間を旅し、制限もなくその記憶から物を抜き出すことができる。暇つぶしになる。それはもう、暇つぶしになるのだ。

アーカス8875

大腿動脈を切り裂かれた生存者が逃げようとするのを見るのはいつだって興味深い。ショックや心停止で死んでしまう前にかなりの距離を移動できる者もいる。死んでしまったらお終いだとばかりに生命にしがみつくのだ。

あるいは、これこそがエンティティが生存者を蘇らせるたびに記憶を抹消する理由なのかもしれない。死は現実であるという揺るがない信念こそが儀式に...経験に重みを与える。そうでなければ生存者たちは死を簡単に受け入れてしまう。

逃げなくなる。
感情がなくなる。

死への恐怖こそが生命の鼓動であり、死が現実であると言う信念こそがその経験に感情を与える。別の言い方をすれば、エンティティはそれを餌としているのだ。

 

 

アーカス1118

沈黙ほど気が狂いそうになるものはない。周りの黒い霧の果て無き海を見回すと、自分がどれだけちっぽけな存在で、人間がどれほど取るに足らない存在なの かを思い知らされる。

すぐに恐怖と絶望に支配され、人間がなんと傲慢な生き物であるのかに気付かされる。この宇宙に存在するものを定義し、説明しようとするなんて。ほぼ解明できていると思っていた。しかし現実は、上っ面をなでているだけだったのだ。

アーカス182

私はエンティティの世界で、故郷を思わせる構造物を見つけた。テラ・プリーマスからの他の者が、エンティティの中に置き去りにされたのかもしれない。そのような生存者がいれば、この塔から、この地獄のような場所から抜け出す方法を知っているかもしれない。

私が知る限りでは…私たちの世界は、宇宙の神秘を解 き明かし始めた多くの世界の内の一つだった。惑星や太陽系は...そう...生きていると。

そのような発見は次元と次元の間の移動を可能とするパラダイムシフトへと繋がった。我々はその時は究極の知識を手にしたと信じていた...だが実際にはどれだけその知識がちっぽけだったかを思い知らされただけだったのだ。

アーカス789

感情。
情熱。
好奇心。

それらは火付け役だ。創造を可能とする、言葉では言い表せない力。それに対する感情がなければ何も実体化させることはできない。議会はそれを理解できなかったためにオーリスを嘲笑ったのだ。

ウィスキーが回ってきたのかもしれないが....芸術は思想だけで生み出されるものではない。思想と感情の調和の結果生まれるのだ。感情はすべてだ...感情こそが生命を生み出すために最も重要な要素。思想や意図を現実のものとするための燃料なのだ。

 

 

アーカス968

殺人鬼や生存者の儀式に残される奇妙な光る印は、リフトへの移動や調査を格段に容易にしてくれる。

誰かが私に呼び掛けているのだ。エンティティに干渉している。トリックを用いて私の気を引いている。私は独りではないことを教えてくれる。エンティティで物を実体化させることができるのは、私だけではないと。

しかし、生ける次元と古の知識を手にしたのは、無限にあると思えるような数の 世界の中でも少ないのだ。

アーカス571

霧の中に響く、胸をえぐられるような叫び声が眠りを妨げる。寝床から出て、ス ラックスを履き、ウィスキーを持って屋上へ登り、ゴルフボールをいくつか深淵の中へと打ち込んだ。

この虚無の中にアイアンやウッドでボールを打ち込むと、なぜか心が落ち着いてくる。健康に良いとも言えよう。数千はポールを打ち込んだだろうか。ようやく叫び声がおさまり、その夜はお開きとすることができた。

アーカス572

 

 

誰かが玄関の前にゴルフボールいっぱいのバケツを置いて行った。史上最高のボールとメモが貼り付けてある。じっくりと観察すると、硬くなった眼球であることに気付いた。化石化したような眼球だ。

失われた世界から集めて来たに違いない。眼球が化石化するなんて知らなかった。不謹慎ながらも、ゴルフボールにぴったりだなと思ってしまった。もう一杯のゴルフボールをもらうのも悪くない。これは謎めいた"友人"からの贈り物に違いないのだから。

アーカス7294

目が覚めると、血にまみれていた。昨晩、何があったかは記憶にない。鼻や頭から血が滴り落ちる。額や頭皮に手を当てると、深く鋭く傷む傷があることに気付いた。

事故?
自傷?
霧の悪夢?
深淵の化け物?

わからなかった。後になって、 ベッドの傍に紫色の肉と内蔵の塊が落ちていることに気付いた。それを片づけると、窓から深淵へと投げ捨てた。元にいた場所へと帰してやったのだ。